【ウインターカップ2024】福岡大学附属大濠の湧川裕斗&髙田将吾「最後のチャンスで必ず日本一に」
U18日本代表経験者を多く擁し、今年もタレント揃いの福岡大学附属大濠。過去2年間は全国優勝から遠ざかっているものの、U18日清食品トップリーグでは強豪7チームを相手に6勝を挙げて優勝を果たした。それでも地元のインターハイで敗れた悔しさは忘れられない。高校バスケ最後の大会に挑む、キャプテンの湧川裕斗と大黒柱としてチームを牽引する髙田将吾に意気込みを聞いた。
「裕斗は質の高いプレーを何でもできる」
──湧川選手は、お兄さんの湧川颯斗選手も福岡大学附属大濠の出身です。 湧川 高校に進学するまでは、地元の広島で「颯斗の弟」と言われることが多く「自分の名前で呼ばれるように頑張ろう」という気持ちがあったので、兄と同じところで「兄を超えたい」と思って大濠に進学しました。 ──3年間ともに過ごした髙田選手から見て、湧川選手の変化をどう感じますか。 髙田 最初はシューターのイメージが強かったんですが、1年生の時からポイントガードも任されるようになって、ゲームメークや状況判断は当時と比べてすごく磨かれたと思います。3年生になってさらに、3ポイントシュートだけでなくドライブのフィニッシュのスキルだったりを何でもこなせる、そういう質の高いプレーができるのは本当にすごいです。 ──湧川選手はにやけてますね(笑)。 湧川 うれしいです。 ──他にチームメートだからこそ知っている一面はありますか。 髙田 たまに……半年に1回くらいですが、練習中に片峯聡太コーチにめっちゃ怒られることがあるんです。その時に反抗的になってボールを投げたり、ちょっと熱くなりすぎるっていう、表には出てない部分もあったりします。 湧川 ありましたね。感情的になってボールぶつけたことはしっかり怒られたんですけど、そのあとにコーチにいろんなアドバイスをいただいて成長に繋げられたと思っています。 ──髙田選手は、入学してからの自分自身の成長をどうとらえていますか。 髙田 中学生の時は周りよりも身長が高かったので、何となくやっていても点が取れていました。大濠に来てからは、僕より身長も高く能力もあって何でもできる先輩ばかりで、何もできていないと感じながらも、3ポイントシュートの確率やドライブの強さだったり、一つひとつのプレーの質を磨いてこられたと思っています。 ──U18日本代表に選ばれたりといろいろな経験をしている中で、髙田選手がこれだけは負けたくないプレーはありますか。 髙田 U18日本代表として海外に行って、一番の違いを感じたのはドライブの強さです。少しでもズレがあったら、フィジカルやスピードの部分をつかれて一発でやられました。そういう経験を日本に戻って試してみたら通用するところもあったので、自分の強みになっていると思います。 ──湧川選手が高田選手に期待するところはどこですか。 湧川 やっぱり得点力ですね。将吾は相手から厳しいマークを受けても、1人で打開して得点を取ってくれるので、そこは期待しています。