共和ヴァンス氏と民主ウォルズ氏が「10.1ガチンコ対決」、アメリカ大統領選は副大統領候補で決まるかもしれない
2006年、ウォルズ氏はミネソタ州第1選挙区から下院議員選挙に出馬する。共和党が強い選挙区だったから、民主党の予備選挙に手を挙げたのは1人だけだった。そこで見事に共和党の現職を破って当選し、以後、6期連続で下院議員を務める。 2017年には民主党現職のマーク・デイトン州知事の引退に伴い、その後釜となって州知事に当選する。現在2期目。今では全国民主党知事会の会長も務めている。いやもう、高学歴でないと偉くなれない昨今のアメリカ社会において、「いい人パワー」だけでここまでのし上がったのだから、まことに稀有なキャリアと言うべきである。
ウォルズ氏、今年の大統領選挙でトランプ&ヴァンスのコンビを”Weird”(変なヤツ)と呼んだことが妙にヒットして、それが民主党側の反撃のきっかけになったりもしている。真面目な話、トランプ氏としては「アイツは民主主義の敵だ!」などと嫌われるのは平気の平左だが、「変なヤツ」とか「キモイ」と呼ばれるのがどうにも我慢がならないらしい。 ■「孤高のインテリ」対「ご近所のおっさん」の対決 さて、こんな対照的な副大統領候補が、10月1日はテレビ討論会で激突する。「孤高のインテリ」対「ご近所のおっさん」の対決やいかに。特に重要なのは、選挙の焦点たるラストベルトの白人ブルーカラー層にとって、どちらがより説得力があるかという点だ。
トランプ対ハリスの「五分と五分」の戦いは、意外にも副大統領候補で明暗を分けるのかもしれない(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。 ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。 9月29日はこの秋初のG1レース、スプリンターズステークス(中山競馬場・芝コース・1200メートル)が開催される。 ロードカナロアやグランアレグリアといった絶対王者がターフを去って久しく、昨今の短距離路線はまさに戦国時代。狙うべきは3連勝中の新星サトノレーヴか、当レース連覇を狙うママコチャ(3枠6番)か、それとも今月のセントウルSを含む重賞4勝のトウシンマカオ(1枠2番)か、はたまたスプリントレースの常連で今度こそG1を勝ちたいナムラクレア(3枠5番)か。しかも香港からは短距離G1馬のビクターザウィナー(7枠14番)までやってくる。