20袋限定って…そんなに買うの? 昼には完売…流行とは真逆なクッキーに行列ができる理由
趣向を凝らした多様な種類が、かわいい缶に詰められて、年々人気が高まるクッキー。パティスリーはもちろん、ホテル・飲食店での販売も増えて、催事やイベントも続出。そんななか流行とはある意味、真逆なシンプルなクッキーが、昼には完売するほど話題に。なぜそんなに人気となっているのでしょうか? 【写真】行列のお目当てはこちらの商品です 行列ができる「pâtisserie SAKIMOTO(以下パティスリーサキモト)」(大阪市生野区)で購入できるのは、1人合計20点まで、うち塩クッキーは10点まで。そんなに大量には買わないのでは…と疑問を抱き、開店前から並んでみると最大限買っている人が続々。塩クッキーが圧倒的に人気で、ピスタチオ、ほうじ茶、紅茶、黒糖などさまざまな種類が並び、1袋501円という明快さで、次々と手に取ってしまう気持ちを実感。お店、催事担当者、並んでいるお客さんに話を伺いました。
行列に並んでいる理由を聞いてみると…?
関西でクッキー人気を牽引した百貨店「阪急うめだ本店」(大阪市北区)の催事『クッキーの魅力』に、3月6日から初出店した同店。「食感・厚さ」をテーマとしたコーナーで、「人気を知り数年前からお声がけさせていただき、今回ようやく実現しました。うすいクッキーが多いなか、分厚く四角い形含めて特徴的な商品だと思います」と催事担当者の中塚比呂記さん。初日はオープンと同時に長蛇の列ができました。 初めて買いに来たという吹田市の40代女性は、列に並びながら「人気と聞き、ホームページで調べて『ホロホロサクサク』という響きに惹かれました。ここまでとは驚きです。友達にも渡したく、6~7個買えたらとは思っています。催事にはよく来るので、行列には慣れています」と、1時間以上並ぶのも辞さない様子。 そして、開店前から並び早々に購入できた大阪市の40代女性は、「購入は3回目です。甘いものは好きではなく、ケーキも苦手なのですが、こちらの塩クッキーを友達にもらって感動したんです! 塩加減のバランスが良くって、今日は塩クッキー10袋、あとはヘーゼルナッツ、チーズ&ペッパーなど。このおいしさを、友達にも共有して欲しくって、会う人にプレゼントして広めていっています」と、笑顔で話してくれました。 リピーターの方は行列覚悟で並び、さらに周囲にも薦めていき、また噂になったことから新たな客層へ…と、広告などはまったく必要なく広まっているようです。