わが子がサッカー日本代表になれなくても…「成功する子の親」がやっている進路の見極め方
たとえば、同じようにサッカー選手を目指すとしても、1人ひとりゴール設定は違います。まず言えるのは、サッカーのみで一生、生計を立てていけるのは、日本代表になるくらいの実力がある選手だけだということです。 その日本代表選手でも、それぞれ個性があります。足がすごく速くても体が小さい選手、足は遅いけれど足技に優れた選手、全体を見渡して動くのが上手な選手……そうした特性に応じて、チームから必要とされているわけです。 こうした特性は、おそらく子ども時代からその芽があり、それを見極めて伸ばしてあげる大人がそばにいたから伸びたはずです。そこにこそ、大人の価値がある。 さらには、そういう選手であっても、ずっと現役でいられるわけではありません。 ● 今まで以上に「ゴール設定」を 早く行うように意識せよ そこで、コーチになるなど一生サッカーに関わって食べていくことをゴールに設定している人もいます。 あるいは、企業のCMに出たりして収入アップを目指す人もいます。そのお金で、引退後になにかビジネスを始めるというのも1つのゴール設定です。
一方で、日本代表になどなれそうにないというなら、好きなサッカーをやりつつもほかにお金を手に入れる方法を持たねばなりません。SNSを活用して広告収入を得たり、あるいは、まったく違う仕事との二足のわらじを履いたりする必要も出てくるでしょう。J3というカテゴリーでプレーしながら、ユーチューバーとして活動している選手を見ると、いい選択をしているなと思います。 このように、一時期は同時にグラウンドに立っている選手たちであっても、1人ひとりのゴール設定は、その能力や個性によって変わってきます。そのゴール設定を、今まで以上に早く行わなければいけない時代になっているのです。 得意分野に特化することで、我が子が食べていけるようにするのか。 それだけでは難しいから、バランス型の人間として育てていくのか。 そのためには、どんな武器を身につけさせればいいのか。 自分の時代の価値観から離れ、広い視野で検討してください。 ● 子どもへの評価軸を たくさん持っておこう 今は、子どもの能力を磨くための道具もたくさんあります。 スポーツのクラブもあちこちにあるし、オンラインによる学習環境も整って、子どもにいろいろ経験させることができます。