わが子がサッカー日本代表になれなくても…「成功する子の親」がやっている進路の見極め方
できれば小学生のうちから、進路は決めておいたほうがいい!?「親自身の成功体験を忘れろ」「“一つを極めろ”より“あれもこれも”の選択肢を」など、親の価値観転換を迫る緊急提言とともに「子どもへの評価軸をたくさん持つ」「ゴール設定を早く行う」といった具体的な子育て法をアドバイス!本稿は、富永雄輔『AIに潰されない「頭のいい子」の育て方』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● できれば小学生から!? 親が「マクロの」目標を意識 医師や薬剤師など特殊な職業を除き、親の世代の場合、大学生になってから「将来どうやって食べていくか」を考える人がほとんどだったはずです。 いわゆる就職活動を始め、OB訪問をしたり、インターンシップに参加したりしてようやく、さまざまな業種の仕事の輪郭が見えてきたという人も多いでしょう。実際に、それで充分に間に合ったのです。 しかし、これからはそれでは遅すぎます。いかにお金を稼ぎ、死ぬまで食べていくかについて、早い段階から親が一緒に考えてあげねばなりません。 変化の激しい時代に、親が子どもを導いてあげるために必須なのは、今まで以上に「早い段階で」「マクロの」目標を意識することです。 できれば小学生のうちから、「この子は、どういう道に進むのがいいか」という大きな方向を見極めておきましょう。 このときに、大きな足枷となるのが親自らの成功体験です。それは封印し、まったくの「さらの状態」で検討してください。
先入観なしにいろいろなことをやらせてみると、子どもの特性が見えてきて、その結果、親の価値観では引っかかりもしなかったものに、子どもは興味を示すかもしれません。そうしたら、そのいくつかを続けさせてみましょう。やがて、だんだんと方向性が見えてくるでしょう。 もちろん、途中で修正を入れても結構。要するに、小さい頃からたくさんのトライアルアンドエラーを積み重ねることです。 こうしたことは到底、子ども本人には難しい作業で、親の手助けが必須です。 ただし、手助けとは、「こうしたほうがいいよ」と自分の成功例に基づいてアドバイスをすることではないと、重ねて述べておきます。 ● 武器を持っていないと いずれAIに淘汰される なんらかの職業を考えたときに、そこで我が子がどんなゴールを目指し、そのためにどんな武器を持ち得るのかを探ってみましょう。個性的な武器を持たずに漫然と戦っていれば、淘汰されてしまうのがAI時代です。