「おいおい、丸呑みだぞ…」チヌの本気喰いを引き出す必釣メソッドとは!? 名手が「イチオシする」最新チニングアイテムも教えちゃいます!
アーバンチニングの第一人者であり、フリーリグの名手、もりぞーこと森浩平さんによる、チニング連載「もりぞー的アーバンチニング」。今回は本格的なシーズンインを迎える今、もりぞーさんが「本気バイト」を誘発するメソッドを公開!そしてリリースされたばかりの最新ロッドやチニンググッズのインプレッションもお届けします! 【画像】チヌの本気喰い&最新便利アイテムの写真ギャラリー
森 浩平(もり・こうへい)
大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。
ルアマガ+をご覧になっている皆さま。ダイワフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。 ゴールデンウィークを前にして、大阪湾も水温15度を超え(場所によっては20度近いところも)、ボトムはもちろんトップウォーターでも好釣果が見込める状況になりました。 いよいよ春のチニングシーズン本番ですね!前回の連載では、低水温期の必釣メソッドとしてボトバンを紹介しましたが、水温15度を超える現況では、巻きパターンが優位に立つことが多くなってきます。 先日、春の浜名湖でのプライベートチニングでは、フリーリグの巻きパターンで非常に良い釣果が得られました。 フラット系のエリアでは、ペアーリングタイプのシンカーとアーバンシュリンプ 2.8でしっかりボトムを取っていく展開でキビレをヒット。 牡蠣瀬エリアでは、スタックしづらいスリムタイプシンカーとアーバンクローラーなどを組み合わせてフワフワとアクションさせるパターンで良型クロダイをヒットさせることができました。 風速や流速、ラインの角度などが変わる状況では、適切なラインテンションの管理が重要です。そのためには、意図的にラインテンションを抜いて食わせの間を作ることが大切です。
本気バイトを誘発する「食わせの間」の作り方とは!?
巻きと言っても、風速や流速、それに対するラインの角度、選択シンカー重量、タックルバランス、スラックコントロール(リーリング主体orロッドのさびき主体)などで変わってくるので一概には言えませんが、最も大切なのは「抜き=食わせの間」を入れることでしょう。 時合いと呼ばれるような高活性ならラインテンションを張って巻いている状態でもガツーンと引ったくっていってくれて、カウンターで針掛かりしてくれますが、そんな美味しい状況は長くは続きません。そこで重要なのが、ラインテンションを張って巻いてくる中で、こちらから意図的にラインテンションを抜いて食わせの間を作って上げることです。 テンションを抜けば、本気バイトを誘発可能ですし、弱いバイトでもワームがしっかり口の中に入ります。これは、チニングに限らず、シーバスやエリアトラウト、アジングなど全てに通じる必釣メソッドですね。 バイトを弾いてキャッチできなかった魚と、バイトを掛け損なってキャッチできなかった魚、どちらが多いですか? 自分は圧倒的に後者です。 「巻き=柔らかい竿」とは限らないのがチニングの世界。ラインテンションを張りっぱなしの状態でも「ドンッ!」っと吸い込んでくれるような高活性状態であれば、カウンターで自動的にバイトをノセてくれる柔らかい竿も面白いのですが、魚をしっかりキャッチしていくには、時合い外だったり、低活性な状況にも対応できなければなりません。そういった状況では、自分から誘って、自分から掛けていかなければキャッチできないため、掛けシロを持たないノセ調子の柔らかい竿は圧倒的に不利です。そのため、ラインスラックコントロールが容易なハリと掛けシロのある操作性優先のロッド、例えばシルバーウルフEXやシルバーウルフAIRなどを選ぶのが良いですね。 柔らかいロッドを硬く使うことは物性的に難しいですが、硬いロッドを柔らかく使うことはラインスラックコントロール次第で可能です。ただし、意図せずにラインを張り過ぎてしまう場合は、シルバーウルフMXやシルバーウルフなどの、よりマイルドな調子のロッドを選ぶのも良いでしょう。