【ボートレース】史上初の快挙! 遠藤エミが同一年の女子ビッグタイトル完全制覇/蒲郡PG1
<蒲郡ボート:クイーンズクライマックス>◇PG1◇最終日◇31日 史上初の快挙達成! 遠藤エミ(36=滋賀)が会心のイン速攻で優勝。8月のプレミアムG1レディースチャンピオン(津)に続いて、同一年女子ビッグタイトルの完全制覇を果たした。今回の優勝で今年の獲得賞金は8000万円を突破。4年連続5度目の女子年間最高獲得賞金に輝いた。11Rで行われたシリーズ優勝戦は勝浦真帆(29=岡山)がイン逃げで制し、前回10月ヴィーナスシリーズからの蒲郡連続Vを飾った。 ◇ ◇ ◇ 最強女王・遠藤エミがまさに、最強の勝ちっぷり。誰も成し遂げられなかった同一年女子ビッグタイトル夏冬制覇をやってのけた。 10R発売中に行われたスタート特訓とスタート展示で6枠平山智加がスローへ動く意思表示。場内は地鳴りのような歓声が上がった。本番の並びはスタート展示と同様の枠なり全艇スロー。約100メートルの起こし位置からコンマ13の踏み込みを決めると、あとはもう独壇場。スピード全開で2Mを回ると、独走態勢を固めた。 今思えば、エンジン抽選の段階で大勢が決していたのかもしれない。真っ先に抽選器を回すと、出たのは“64”と書かれた白い球。蒲郡の看板エンジンで、他の選手からは「(引くのが)早いよ…」という声がもれるほど。実は遠藤自身、そんな良機だとは知らなかったそうだ。ところが、確かな素性は最初の試運転でしっかりとつかみ取った。「めちゃくちゃいいエンジン。これはチャンスだと思いました」。あとは、日々の調整を怠ることなく走るだけ。ファイナルは最高の状態で臨むことができた。「今節の中では一番良かったです」。 夏冬の女子ビッグいずれも勝った感想を聞かれると「そこは別に」と苦笑い。続けて「優勝できたことがうれしい。今回はほっとしてます」と胸をなで下ろした。 25年の抱負を聞かれると「1走1走、全力で頑張るだけ。皆さんの舟券に貢献できればいいですね」。いつもながらの飾らない言葉だが、それが遠藤の力の源。これからも真摯(しんし)にボートレースと向き合って、より高みを目指す。