「あまりにも垂れ下がったお尻」から「球体尻」へ 27歳がコンテストPRO戦2位に輝く
12月8日(日)、 ベルサール渋谷ガーデンにて『サマー・スタイル・アワード JAPAN PRO GRAND PRIX』が開催され、高橋千東(たかはし・ちはる / 27)さんがプロ・ベティ部門ショートクラスで2位に輝いた。全体的に脂肪は少なく、引き締まった身体が求められるこの部門。プロという地方予選を勝ち抜いた選手のみが出場可能なハイレベルな戦いで見せた筋肉質な身体は“かっこいい女性”の象徴であった。 【写真】高橋千東さんの”カッコ美しい”ビキニボディ
2022年に他団体でコンテストデビューを果たした高橋さん。しかしこの決戦が、高橋さんの心に眠っていたボディメイク魂に火を灯すきっかけとなった。 「他団体で出場をしたボディコンテストへの出場準備はダイエットのみでした。私の出場した団体は大会終了後に公式写真を頂くのですが、その写真に映るお尻の、あまりにも下に垂れた姿に衝撃を受けて……。写真を確認したときに受けたショックの大きさは今でも鮮明に覚えています。そしてこの出来事をきっかけに、本格的なトレーニングとボディメイクを開始しました」 そんな高橋さんの今大会の目標はクラス別優勝を成し遂げ、同部門で“絶対王者”とも呼び声高い射手矢味香さんとクラス別優勝者で争われるオーバーオールで相対すること。目標達成のため、背中の強化に励んできたという。 「今大会のオーバーオールチャンピオンとなった射手矢さんは背中が強いので、背中の広がりと全身のフォルムであるアウトラインを強化してきました。特に背中のトレーニング前に行う懸垂は自重で10回5セット。かなりボリュームを増やしました。背中は自分の目で確認しながら動作をすることが難しいからこそ、集中して取り組む意識は忘れないようにしていました」 普段は大手スポーツクラブのインストラクターとして働く高橋さん。仕事中も身体を動かす機会が多いため、自身の疲労管理に課題も見えたようだ。 「仕事では運動量の多いスタジオレッスンを担当していることもあり、準備期間から疲労を感じることが多かったです。トレーニング仲間からや、大会後のフィードバックでも皮膚の質感に疲労感が見えると指摘を頂いて。疲労感があると浮腫みやすくもなるので、疲労管理はまだまだ改善の余地があると考えています」 自身の身体を客観視したことでボディメイクを決意した高橋さん。これまでどのようにして筋トレを継続してきたのだろう。 「私は『自分の体型にショックを受ける』という負の感情からボディメイクを始めましたが、それまでもスタイルが良い人への強い憧れはありました。でも一歩踏み出すことができなかった。継続のフックは大会出場で得られた向上心でした。しかしこれはあくまでも私個人のモチベーションにすぎないと考えています。大切なのは、どんな行動をすれば理想の自分に近づくことができるかを考えて行動すること。ご自身の周りに、なにかに打ち込んでいる方がいれば話を聞いて刺激をもらうことをしても良いと思います!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明