トヨタGAZOOレーシング、WRC&WECを戦う新マシンのカラーリングは白赤から黒赤に変貌
TGR 2024年国内体制発表での豊田章男会長のコメント
2023年、我々TOYOTA GAZOO Racingは8つのタイトルを獲得することができました。 モリゾウは「大の負け嫌い」です…8つのチャンピオンを皆さんが思ってる以上に喜んでおります。 めちゃくちゃ嬉しいです!チームのみなさん、ドライバーのみなさん、そしてファンの皆さま、本当にありがとうございました。 この「負け嫌い」という言葉は、今や我々の合言葉のようなものです。 ラリーフィンランドではコースオフして戻ってきたロバンペラ達が私に「We hate to lose!」と言って諦めない気持ちを示してくれました。 ドライバーだけじゃない、このチームは、みんながみんな負け嫌いなんです。この共通認識が本当に強さの秘訣なんだと、この時に思っていました。 私自身、なぜこんなにも負けることが嫌いなのか?先日、振り返ってみました。 頭に浮かんだのはニュルの景色です。それも自分が抜かれていくシーン…この景色が私の「負け嫌い」の原点でした。抜き去っていくのは欧州メーカーの開発車両…自分が乗っていたのは生産/販売を終えた80スープラ… だ 抜き去っていく車からは聞こえるはずのない「トヨタにこんな車つくれるわけないだろ…」という声が聞こえていました。今思い出しても悔しい…。この悔しさが私の原点でした。 それ以来、絶対に“そういうクルマ”を作れるようになってやる!と必死にやってまいりました。 私が運転訓練を重ねてきたのも、その一心です。エンジニアじゃない私でも、なんとかクルマづくりに参画したい、そのための行動でした。 思い返すと…最初は一人で戦っていました。今みたいに、私が「負け嫌い」と叫んでも、当時は誰も答えてくれなかったと思います。 20年近くかけ、今では本当に仲間が増えてきました。ドライバーだけでなく、エンジニアもメカニックも悔しさを分かち合い…、モータースポーツで戦いながら“当時つくれるわけない”といわれていたクルマをつくろうとする仲間たちです。 モータースポーツで勝つためにはみんなで“乗りやすいクルマ”をつくらないといけません。 8つのチャンピオンは、まさに、そんなクルマづくりができるようになった結果だと思っています。 来シーズンもTOYOTA GAZOO Racingは、もちろん負け嫌い。「絶対に勝ちたい!」「そのために、クルマを、どうやってよくしていこう?」 そんな想いでモリゾウのもとに仲間たちが集まってくれました。
Webモーターマガジン