上司から職場の「LINEグループ」に入るように言われました。休日も「上司の連絡」に返信する必要があるようですが、これって違法じゃないんですか? 連絡を気にして休んだ気になれないと思います…
グループLINEに入るように言われたときの対処法は?
グループLINEに入るように言われた場合、最も効果的なのは加入を断ることです。「LINEを使っていない」と言って断るのが最も簡単ですが、それがうそであった場合、うそであることが分かったときに印象が悪くなるので注意しましょう。また、現代では多くの人がLINEを利用しているので、LINEグループに入らないという選択は難しいかもしれません。 それでも大切なのは、すぐに返信ができないことをしっかり伝えることです。「つながっている友だちが少なくてLINEの通知を切っているから気付かない」「家ではスマホを触らないから気付かない」といった具合に理由をつけると良いでしょう。 緊急の連絡が必要なら電話番号やメールアドレスに連絡してもらうようにすれば、問題ないはずです。休日にLINEを見なくてもよい状況をつくり、自身の負担を減らしましょう。
会社との適度な距離を取ることが大切。どうしても受け入れられない場合は労働相談もあり
フランスでは業務時間外や休日に会社からの連絡を拒否する「つながらない権利」が認められています。残念ながら日本では、法律的に認められているわけではありません。 グループLINEへの返信を強要する行為は違法なので、休日のLINEを無視することは問題ないでしょう。グループLINEに入ることになっても、自分には「つながらない」権利があると主張することで、会社との距離感を適度なものにできるはずです。 それでもなお、休日のLINE返信を強要されることがあるかもしれません。前述した通り業務時間外の返信の強要は違法の可能性が高いですし、グループLINEに入らないことや返信をしないことで不利益を被るならばパワハラにあたります。自分でどうにもできない場合は行政の力を借りましょう。 厚生労働省は全国に総合労働相談コーナーを設けています。法律違反の可能性がある場合は、行政指導などの権限を持つ担当部署への引き継ぎも行っているため、悩まず相談するのも1つの方法です。 出典 e-Gov法令検索 労働基準法 厚生労働省 労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン(平成29年1月20日策定) 厚生労働省 総合労働相談コーナーのご案内 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部