日経平均4万円乗せ、米エヌビディア株最高値を好感-半導体関連急伸
(ブルームバーグ): 7日の東京株式相場は大幅反発。日経平均株価の上げ幅は一時800円を超え、大納会以来の4万円大台に乗せた。経営トップの講演を控えるエヌビディアが最高値を付けるなど米国で半導体や大型テクノロジー株が買われたことを好感し、東京エレクトロンなど半導体関連銘柄が軒並み急伸した。
業種別では電機や精密機器、機械など輸出セクターが上昇。円相場が対ドルで158円台前半と7月以来の安値を更新していることも支援材料だ。国内金利の上昇を背景に銀行株も高い。この日の債券市場では米金利の上昇や入札を控えた売り圧力が高まり、新発5年債利回りは2009年、新発30年債は10年以来の高水準を付けた。
TOPIXを構成する2123銘柄中、上昇は1167、下落は831。売買代金上位では東エレクやディスコ、アドバンテスト、レーザーテックなど半導体関連のほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ、リクルートホールディングスの上げも目立つ。半面、IHIや商船三井、フジクラは安い。
野村アセットマネジメントの石黒英之チーフ・ストラテジストは、株式市場では2025年も人工知能(AI)に対する期待が高く、エヌビディア最高経営責任者(CEO)の講演次第では来週以降に本格化するテクノロジー関連企業の決算への期待値も変わってくるとみている。
また石黒氏は、前日の日本株は国内金利の上昇が重しとなったが、「日本経済や企業業績は良好で、この程度の金利上昇に耐えられない状況ではない」と指摘した。
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Toshiro Hasegawa