佐々木朗希

　ロッテからポスティング制度でメジャー挑戦する佐々木朗希投手（23）の移籍先を巡り、米メディアの報道は過熱の一途をたどっている。当初はドジャースとの密約ありという話がまとこしやかに語られ、「ドジャースは超が付く鉄板」と報じられていた。だが、ウルフ代理人がこれを真っ向否定。あくまでもうわさレベルだが、佐々木自身がむしろドジャースを避けたがっているとの話も浮上し、現時点ではパドレスが本命視されている。 　ドジャースと同じナ・リーグ西地区のパドレスは今季、地区シリーズでドジャース相手に2勝1敗と王手をかけながら、突然の貧打に見舞われて連敗し、逆転敗退。宿敵ドジャースを打倒し、悲願である初の世界一を手にするには、佐々木は何としても手に入れたい駒なのだ。 　この状況を受け、米SNSではSF映画『スター・ウォーズ』に登場する暗黒卿、ダース・ベイダーになぞらえて佐々木を勧誘するパドレスファンも現れた。 　「ロウキ・ササキよ。おまえはドジャースで大勢の一人になりたいのか、それとも（パドレス本拠地）サンディエゴのレジェンド、至宝、本物のヒーローになりたいのか？　おまえの野球における『ゴッドファーザー、かつ師匠』に身を投じよ…そうしたいと分かっているんだろう？」 　『ゴッドファーサー、かつ師匠』とは、ダルビッシュ有投手（37）を指すとみられる。佐々木は昨年3月のWBCでダルビッシュと共闘し、スライダーの指南を受けて劇的な改善に成功。若き豪腕は15歳年上の先輩に心酔していると伝えられる。 　SF映画『スターウォーズ』では、暗黒面（ダークサイド）に支配された父のダース・ベイダー卿が、息子のルーク・スカイウォーカーに向けた有名なセリフがある。「ダークサイドに身を投じるのだ」「ルーク、おまえならば皇帝を倒せる。私に身を投じよ。そして、父子で銀河を支配しよう」 　ダークサイドはともかく、「マスター・ユーダ（Yu Dar）」に身を投じれば、立派なジェダイの騎士…もとい、大リーガーへの近道になるのは間違いなさそうだ。