新人女子アナ、海渡未来。ツアー会場でラウンドリポーターとして奮闘する姿を追ってみた
稲見萌寧の優勝インタビューでもらい泣き
多忙な日々のなか、ゴルフをする時間を作るのはなかなか難しいけれど、打ちっ放しで200球打ち込んだりして、だんだん真っすぐ飛ぶようになってきた。 「でも、初めてショートコースでプレーしたら全部右に行くんです。緊張して力が入って、体の向きも違うし、これは長い道のりだぞ、と思いました。それに空振りが1打になることや、バンカーを打つ前にクラブで砂に触ってはいけないこと、砂の均し方など、ルールやマナーも教わりながら回りましたね。でも、ゴルフが“狙う”スポーツだということが理解できたのはよかった。パッティングも初めてでしたけど、意外と上手くいった。子どもの頃の遊びが若干役立ったのでしょうか」 まさに、初心者ゴルファーの体験談。これもきっとレポートに生きていくはずだ。 女子ツアーのマスターズGCレディースでも、優勝した菅沼菜々はじめ、同世代の選手に取材することが多く、自分と重ね合わせて話をすることができたという。
「女子のプレーには、“あそこに打ちたい”という戦略が見えて面白かったですね。選手でいうと、イ・ボミさんは本当に優しかった。1つの質問に対して、プラスアルファのチャーミングな話を必ずしてくれて。初めてお会いしましたが、一気にファンになってしまいました。 また、TOTOでは、米ツアーの選手を見て、飛距離も違うし、日本選手が『学ぶことだらけです』と言う意味がわかりました。畑岡奈紗さんはショットの勢いがすごく、アメリカで活躍できる理由がわかった気がします。でも地元出身なので必ず食べるラーメン屋さんを教えてもらい、私も食べました。『がんこや かるがんラーメン』の“岩のりラーメン”。すごく美味しかったです(笑)。 優勝した稲見萌寧さんは、優勝インタビューでマイクを向けた瞬間泣き始めて……いろいろな苦労があったんだろうなと。もらい泣きしてしまいました。本当はダメなんですけれど」 3つのツアーが終わり、情報の集め方、取材の仕方には少しずつ慣れてきた。 「伝え方は模索中です。このタイミングで、この選手のこの情報を入れていきたいとか、17番、18番は優勝争いで緊迫感があるなかですから、試合の情報にリンクするゴルフへの思いや家族の思いなどを入れたい、などと考えています。それに、私もスポーツをしていたので、緊張感の克服法などメンタル面は気になりますし、伝えたいですね」 情報や思いを自分の言葉に乗せて、視聴者に伝えていく。
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