永野芽郁&佐藤健、6年ぶり共演も変わらぬ信頼感 細胞たちの中にいても「すぐ見つけられます」
永野:この映画は、赤血球が一人? の細胞として成長していく物語でもあると思うので、 そういった意味では、感覚的には人間が成長していくならこういう感じなのかなという心持ちで演じました。
Q:観ていると応援したくなるんですよね。佐藤さんは永野さんの赤血球ぶりはいかがでしたか?
佐藤:「愛され力」みたいなものが「ヒロイン力」と呼ぶとするなら、やっぱり永野さんは、最高のキャスティングでしたね。この役は僕たちの集大成だなって思います。
Q:永野さんは佐藤さんの白血球ぶり、いかがでしたか?
永野:かっこ良すぎますよね。細胞たちに恋愛感情がもしあったとしたら、好きになっちゃうと思います。たぶん、劇場で映画を観てくださる皆さんは、白血球さんにキュンキュンしてしまうと思います。
本格アクションとエキストラに囲まれた舞台裏
Q:『るろうに剣心』の緋村抜刀斎を彷彿させる佐藤さんのアクションが圧巻でした。同作のスタントコーディネーターを担当していた大内貴仁さんを呼んでまで構築したかった今回のアクションについてお聞かせください。 佐藤:アクションを本格的にやらないんだったら、僕がやる意味がないし、やる必要もないと思っていました。漫画を実写化するときの「意義」みたいなものを考えたとき、特に本作は肉体を使ったアクションというのはとても重要な要素。漫画にもアニメにもできない表現を実写だったらここまでできる、というところもあると思ったので、そういった意味でも、物語が進んでくなかで、アクションシーンになった途端に空気が一変し、本格バトルが展開した方が映画としても面白いと思ったんです。アクション監督として大内さんを迎えることを僕が出演する大きな条件にしたのもそのためです。
Q:『るろうに剣心』をよりパワーアップしたアクションにワクワクしました。
佐藤:戦っていても、勝敗がつくのをただ「待つ」だけの時間ならアクションなんて1秒もいらないんですよね。体内だからできる、観たこともないようなアイデアを贅沢に詰め込んだアクションシーンにしてこそ意義があると思ったので、ワイヤーの使い方とか、引き出しをたくさん持っている大内さんを信頼して、 僕の熱い思いを全力で伝えさせていただきました。