【日本ダービー】サンライズアース ハルーワソングから連なる爆発力秘めた牝系
「日本ダービー・G1」(26日、東京) 私が競馬を見始めた頃から言われてきた格言がある。 「ダービー馬はダービー馬から」 シンボリルドルフからトウカイテイオー、タニノギムレットからウオッカ、そして大種牡馬ディープインパクトの子たち。今年はキズナ産駒が5頭、ドゥラメンテ産駒が2頭参戦。親子3代のダービー制覇を目指す。 そしてもう一頭、第84代ダービー馬レイデオロの血を受け継ぐサンライズアースを忘れてはならない。同馬もキングカメハメハ-レイデオロに次ぐ3代制覇を狙う好素材。登録段階では賞金順で抽選対象だったが、回避が出て出走はかなう見込み。大仕事を期待したくなる。 同馬のパワーの源は、祖母ハルーワソング。その娘ハルーワスウィートから佐々木主浩オーナーでおなじみのヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスの3きょうだいが出ており、同馬の母シャンドランジュは重賞2勝馬マーティンボロの異父妹。大舞台に強い、爆発力を秘めた牝系だ。 ホープフルSを出走取消。皐月賞は4角で外に飛んで12着とG1では空回りしているが、2走前のすみれSで見せた“ひとまくり”は父のダービーをほうふつとさせるもの。2着ジューンテイクがのちに京都新聞杯を制し、その価値はさらに上がっただけに、広い府中に変わって非凡な才能を解き放ってほしい。