JRA・GⅠ史上初の〝珍事〟 年始から11回連続「週替わりのヒーロー」宝塚記念はどうなる?
2日の安田記念で今年のJRA・平地GⅠ「11戦」が終了したのだが、その〝裏〟で「史上初の現象」が起きている。第1弾のフェブラリーS(ペプチドナイル=藤岡佑)から安田記念(ロマンチックウォリアー=マクドナルド騎手)まで、すべて違うジョッキーが勝っているのだ。 年初から安田記念まですべて違う騎手が勝ったのは、2002年以来22年ぶりとなるが、この年はまだ大阪杯、ヴィクトリアマイルが行われていなかったため、レース数としては「9戦」だった。 今回は実に「11戦」全部、違うジョッキーが勝ち名乗りを受けており、これは1984年グレード制導入以降、史上初めてのことだ。 上位ジョッキー寡占化が進んでいると言われる現代競馬でこれだけバラエティーに富んだ騎手が名を連ねている原因のひとつには、寡占ジョッキーの常連であるルメールがドバイ遠征時のケガで約1か月休養していた影響も多少あるだろうが…。 ともかく、3週後に行われる上半期のグランプリ・宝塚記念(6月23日=京都芝外2200メートル)でも「週替わりのヒーロー」がウイナーズサークルに立つのか、注目だ。
◆2024年JRA・平地GⅠの勝ち馬と勝利ジョッキー
2月18日 フェブラリーS=ペプチドナイル・藤岡佑介 3月24日 高松宮記念=マッドクール・坂井瑠星 3月31日 大阪杯=ベラジオオペラ・横山和生 4月7日 桜花賞=ステレンボッシュ・ジョアンモレイラ 4月14日 皐月賞=ジャスティンミラノ・戸崎圭太 4月28日 天皇賞(春)=テーオーロイヤル・菱田裕二 5月5日 NHKマイルC=ジャンタルマンタル・川田将雅 5月12日 ヴィクトリアマイル=テンハッピーローズ・津村明秀 5月19日 オークス=チェルヴィニア・クリストフルメール 5月26日 日本ダービー=ダノンデサイル・横山典弘 6月2日 安田記念=ロマンチックウォリアー・ジェームズマクドナルド 6月23日 宝塚記念=?
東スポ競馬編集部