ヤマハ:近くて遠い予選Q2。クアルタラロ「フィーリングはいいが、何かが欠けている感じ」/2024MotoGP第20戦ソリダリティGP 初日
11月15日、2024年MotoGP第20戦ソリダリティGP MotoGPクラス初日のプラクティスがスペインのカタロニア・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは13番手、アレックス・リンスは14番手となった。 【写真】ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第20戦ソリダリティGP 初日 MotoGPの2024年シーズンの締めくくりとなる第20戦は、10月末にスペイン・バレンシア州を襲った豪雨災害で開催予定地だったリカルド・トルモ・サーキットが被災し、同じくスペインのバルセロナ州にあるカタロニア・サーキットが代替地に選ばれた。それに伴いラウンド名はソリダリティGPへ変更されている。 初日午前のフリー走行1回目は、気温13度、路面温度14度と、同じサーキットで5月末に開催された第6戦カタルーニャGPに比べて大幅に寒いコンディションで行われた。 ヤマハライダーは両者ともにソフト/ミディアムのタイヤを選択。走行開始から約5分、コース上でクラッシュが発生し赤旗中断となったが、再開時も同じタイヤを履いてコースインした。 最終的に、クアルタラロは20周を走行し1分41秒246のタイムで11番手、リンスは19周を走行し1分41秒653のタイムで17番手でセッションを終えている。 午後に行われたプラクティスで、クアルタラロは決勝用セッティングに重点を置いたプログラムを実施。まずハード/ミディアムのタイヤでコースインし8周を走行した。また、リンスは主にフィーリング向上に取り組み、同じくミディアム/ソフトの組み合わせで9周を走行。1回目のピットインの時点で、クアルタラロは18番手、リンスは12番手につけた。 ここでクアルタラロはハード/ソフトに、リンスは前後ミディアムに履き替えコースに戻る。 この組み合わせでベストタイムを更新したクアルタラロは、セッション終了まで同じコンパウンドで走行を重ねた。セッション終盤はアタックを敢行し、1分39秒791を記録。13番手でセッションを終えた。 リンスは、前後ミディアムではベストタイムを更新することができず、ミディアム/ソフトの組み合わせに戻す。終盤でタイムアタックに臨むと、1分40秒258へと更新して13番手につけた。 全体のペースが上がると一時は17番手まで後退したが、全23周中の22周目で1分39秒794を記録。トップから0.876秒差の14番手で終えた。 予選ダイレクトQ2進出を逃したヤマハ勢。全12台で争われるQ2まで、順位としてはあと一歩のところに来ているが、ライダーたちはそれぞれ「苦戦している」という意のコメントを残している。向上の手がかりを見つけ、土曜日から巻き返せるか注目したい。 ■ファビオ・クアルタラロ(FP1:11番手、プラクティス:13番手) 「非常にタフな展開になってしまった。ラップタイムをなかなか上げられなかった。フィーリングはいいが、何かが欠けている感じなんだ」 「明日の予選Q1ではQ2進出を目指すが、難しい状況で、その後のふたつのレースも楽ではなさそうだよ。朝のウォームアップではラップタイムが上がると思うが、それも5月にここで行った前回大会の予選のレベルには届かないと思う。展開を見ながら、いつものように100%の力を出し切るだけだね」 ■アレックス・リンス(FP1:17番手、プラクティス:14番手) 「今大会のなかでマシンが良くなるかどうかが大いに気になっていたところだが、正直、とても大きなチャレンジになった。今大会は僕たちにとって非常に重要なんだ。というのも、5月に行われた第6戦とは違うマシンでデータの比較ができるからね」 「しかし、今日は前回以上に苦戦している。何とか改善策を見つけるべく、引き続き仕事に取り組み、分析を重ねていくよ」 [オートスポーツweb 2024年11月16日]