ドラマチックレコード・新居歩美「M-1の予選動画は全部見ました!」
◇ドマレコがトリみたいな存在になれたら最高 自身もドラマチックレコードの一員として、TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)などの出演権をかけて戦うことがあるという。 「私も、いざ自分が戦う立場になったときのことを知ってるから、芸人さんもしんどいだろうな、と思うんです。でも、私は勝ち抜いて大きなステージに立った時のあの多幸感を知ってるから、芸人さんにとって賞レースも、そこでしか味わえない感覚があるんだろうな、と勝手に思ってます」 ちなみに、アイドルにおいてのM-1のような賞レースがあったとして、ドラマチックレコードはどのような戦術で挑むのか。プレイングマネージャーのような一面も持つ新居に聞いてみた。 「私たちドマレコは、圧倒的な歌唱力とか抜群のダンスパフォーマンスというよりも、会場一体を巻き込むドラマ型、感情型のパフォーマンスだと思っていて、ライブ中、メンバー7人全員のそれぞれの個性が、1個の大きな光のかたまりになる瞬間をたまに感じる事があるんです。去年の決勝の令和ロマンさんのような、会場すべてを支配するあのうねり。その瞬間を私たちもライブで見せられたら、きっと初見のお客さんも私たちから目が離せなくなるだろう、と思っています。 あと、楽曲も静かな曲から激情型の曲まで幅広くあるのが強みで、実際にやった事があるんですけど、多くのアイドルが出るイベントの場合、リハなどで前後のグループのセトリを見て、どんな流れで私たちの出番になるかを想像して、セトリを変えたりもします。それは楽曲の幅があるドマレコだからできる戦術なんじゃないかと思います」 昨年のM-1決勝でも、全部で4本のネタを用意して挑んだという、令和ロマンさながらの戦術を披露してくれた新居。 「くるまさんが、“コント漫才も良いけど、そればかりになってしまうと大会としての盛り上がりに欠ける”と、自分も出た昨年のM-1について、出場前後に傾向と対策を披露してたんですが、私ももしそういうイベントに出る機会があったら、自分たちのライブもそうだけど、そのイベントが盛り上がってほしいと思うんです。個人的には“ドマレコがいるからこのイベントは安心だね”って思ってもらえるような、お笑いでいうとトリみたいな存在になれたら最高です」 アイドルとしてのライブ戦術を、お笑いへの愛情を交えて語ってくれた新居。そんな彼女に、お笑いの世界が羨ましいなと思う事について聞いた。 「例えばコンビだったら、衣装とかも含めそのコンビ間だけで決められる、そのスピード感は羨ましいなと思います。あとは、芸人さんって事務所の大小はあれど、面白い人は続けていれば売れるだろう、って感覚があると思うんですけど、アイドルの場合、めちゃくちゃ可愛い女の子がいるとして、たとえば、坂道系のグループに入るのと、小さい事務所の新規のグループに入るのとではやはり全然スタートが違うと思うんです。 芸人さんですっごく面白い人は、吉本に入ろうが、マセキに入ろうが、グレープカンパニーに入ろうが、ネタで評価されるチャンスは平等にある。それは素直に羨ましいな。あとは年齢。芸人さんは歳を重ねて味が出てくるけど、やっぱりアイドルは若い方が注目されやすい。私も実際は21歳なんですけど、普通に嘘をついてるって公言しながら、19歳を名乗ってます(笑)」