12.3米国でRIZIN王者の堀口恭司がベラトール世界バンタム級王座へ挑戦決定!
総合格闘技のRIZINバンタム級王者の堀口恭司(31、ATT)が12月3日(日本時間12月4日)に米国コチネカット州アンカスビルの「モヒガンサン・アリーナ」でBellator(ベラトール)世界バンタム級王者のセルジオ・ ペティス(28、米国)のタイトルに挑戦することが21日、Bellator、RIZINの両団体から発表された。9月にBellatorと契約した堀口にとって初の本格参戦がタイトルマッチというビッグファイトとなった。堀口は昨年の大晦日に朝倉海(27、トライフォース赤坂)をカーフキックで粉砕してリベンジを果たしRIZINのベルトを取り戻して以来の試合となる。またこのタイトル戦は全米でショータイムで生中継される。
ぺティスは元UFCランキング1位の強豪ファイター
堀口の約1年ぶりのファイトがタイトル戦の大舞台となった。9月に定期参戦の契約を結んだベラトールの堀口に対する期待の大きさがわかるマッチメイクだ。 ベラトールの公式サイト上でベラトールのスコット・コーカー社長は「チャンピオン対チャンピオンの戦いは、常に特別なイベントだ。ペティスと堀口が12月3日にベラトール世界選手権に出場することを楽しみにしている。RIZINと強いビジネス提携を作ったことで私たちが多くのビッグファイトをプロモーションできることにつながった。我々は2022年に向けてこの関係を続けていきたいと思う」とコメント。 RIZINの榊原信行CEOも「RIZINバンタム級王者の堀口がベラトールのタイトルに挑戦する機会を提供してくれたベラトールとスコット・コーカーに感謝している。堀口の挑戦は、ベラトールとRIZINが計画していることの第一歩に過ぎない。とても楽しみ。ベラトールとRIZINの大きな挑戦と戦いは12月3日から始まる」とタイトル戦への期待感をこう表現した。 2019年に右膝の大手術を行った堀口は、昨年大晦日の朝倉戦でリベンジを成し遂げた後、コンディションを万全に整えるためにリングから遠ざかっていたが、ベラトールへの参戦準備を着実に整えていた。 2019年6月にニューヨークで、当時のベラトール世界バンタム級王者であるダリオン・コールドウェル(米国)を判定で下して”2冠”を手にしたが、その後、膝の怪我を理由にベルトを返上していた。 朝倉戦後に「迷惑をかけたベラトールのベルトを取り戻すのが次の仕事」と語っていた堀口にとっては待望のタイトル戦でもある。 ぺティスは、ブラジリアン柔術、キックボクシングのバックボーンがあり、打撃、グラウンドのどちらでも勝負できる26戦21勝5敗の戦績を持つ強豪ファイター。2011年にプロデビュー、RFAフライ級タイトルを獲得した後に2013年から世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」と契約し、フライ級ランキング1位まで上り詰めた。その後、2019年10月にベラトールに電撃移籍。ベラトールデビュー戦となった2020年1月の「Bellator 238」でアルフレッド・カシャキャンと対戦してギロチンチョークで1ラウンドに1本勝ち。今年5月の「Bellator 258」で王者のフアン・アーチュレッタに挑戦し的確なカウンターパンチで圧倒してフルラウンドを戦った末、3―0の判定勝利でタイトル奪取に成功した。今回は初防衛戦。ちなみにぺティスの兄のアンソニーは元UFCライト級王者の”最強兄弟”でもある。 激戦必至のタイトル戦だが、12月3日は堀口が全米に衝撃を与える記念日となりそうだ。