ソフトバンク打線沈黙で、石川もシリーズ初黒星 小久保監督「ちょうど五分」とサバサバ
DeNA5-0ソフトバンク(30日、日本シリーズ) ソフトバンクは連敗を避けるべく、日本シリーズ通算7戦で4勝無敗を誇っていた石川に先発を託したが、六回途中1失点。打線の援護もなく、粘投は報われなかった。2勝2敗となり、小久保監督は「ちょうど五分です」。前日と同様に敗因を口にすることなく、前を向いた。 【写真10枚】始球式に登場した俳優の山下美月 石川は2017年にリリーフで初登板して以降、シリーズ負けなしだった。四回にオースティンに一発を浴びるも、最少失点で相手に流れを渡さず。「最低限の仕事、自分の仕事はできたと思います」とベンチで逆転を願ったが、七回には後を託した若い救援陣が失点を重ね、ついにシリーズ初黒星を喫した。 サウスポーのDeNA先発ケイに対し、左打者6人を起用する打線で挑んだが攻略にはつながらなかった。散発4安打に封じられ、小久保監督は「(ケイが)めちゃくちゃよかった」とお手上げだった。 前日に日本シリーズの連勝が14で止まったのに続き、この日はまさかの完封を喫して連敗。重い空気を振り払うように、指揮官は「横浜で決まりますよ」と視線を落とすことはなかった。ただ最後に笑うことだけを考え、戦い続けていく。(大石豊佳)