身近なCMソングで運営 西浦達雄が若手育成の無料ライブ
西浦達雄、かみじょうたけしらによる「音笑夜(オワラナイト)」ラジオライブの様子 THEPAGE大阪
昨年までABC朝日放送の全国高校野球選手権大会中継のエンディング曲を28年担当し、惜しまれつつ卒業したシンガーソングライターの西浦達雄(60)が毎月最終火曜日に、なんば駅近くで開くライブ「音笑夜(オワラナイト)ラジオ」が話題を呼んでいる。ただのライブではなく、後輩シンガーや若手お笑い芸人とともに「ラジオ番組風」に行われており入場は無料(ドリンク代千円が必要)。その代わり、運営費は自らがCMソングを1曲2千円で製作。それをライブのコーナー合間に生演奏するというスタイルが評判を呼び、依頼も増えてきているという。西浦は「今までにないライブをやりたくて、このスタイルを始めた。若手育成にもつながるので、気軽に来て頂きCMソングも依頼して頂ければ。それと、音楽とお笑いのファンがこうして来てくれて共通点に気づいてもらえれば」などと話している。
無料の理由「自分たちを知ってほしいから」
西浦は「手の中の青春」「瞬間(とき)」といった高校野球中継エンディング曲やドラマ「新部長刑事アーバンポリス24」のエンディング曲などで知られているが、CMソングや関西の商店街、企業のイメージソングを作ることでも知られている。特にCMソングでは「ホテルニューアワジ」などは関西以外でもCMが多いため、耳にしたことがある人が多いかもしれない。そのほか「心斎橋アセンス」などは在阪のラジオ局でもよく流れていた。 「このライブは入場無料でやってるんです。あ、ドリンク代の千円はいりますけど」と語る西浦。だが、無料の理由は「これは言わば僕らの『紹介ライブ』なんですよ」と続ける。 ミュージシャンや芸人も共通することの一つに「自分を知ってほしい」という気持ちがある。それを披露する場を作るために考えたのが、この「音笑夜(オワラナイト)ラジオ」だという。「去年、高校野球のエンディングを卒業後くらいからはじめました。これを最初、お笑い芸人の、かみじょう(たけし)さんに持ってったんです。そしたら、2つ返事でOKもらったんですよ」