身近なCMソングで運営 西浦達雄が若手育成の無料ライブ
音楽とお笑いの共通点を知ってもらえたら
そして、こうした西浦のやり方が、若い世代にも手本となり、刺激にもつながっているという。「僕は去年で高校野球の曲を卒業はしました。いま60歳で、この年で第2の人生って大変にも思えました。けど、楽しいんです。やりたかったことをやれて」
全国の人たちが注目する中継のエンディングを28年担当しそれを卒業。さまざまな思いは募った。だが、振り返ってはいられない。また「新たにスタートを切っていかなければ」。西浦のそんな思いが若手に広まり、いま新たなライブのスタイルを積み重ね、間もなくこのライブも1年を迎えようとしている。 ライブを見に来ていた大阪市内の男性(39)は「そりゃあ、自分たちが野球やってたころも、西浦さんの曲が支えてくれたんで。そんな人のライブがタダで見られて、一緒に楽しめるってありませんよ。若い時に聴いた歌って、今になって聴くとその時の出来事を思い出させてくれるし。これからもずっと来ますよ」と話す。 また、若手芸人を追っかけてきたという女性(22)は「最初は芸人さんを見に来たけど、西浦さんの歌はビックリした。『聴いたことあるやん』って感じで。お笑いも良かったけど、私はこういう音楽に出会えてよかったと思いました。旅行のCMソングきいて、ちょっと行こかなとおもったり」と話す。 西浦は「僕が知らなかったお笑いファンの方。かみじょうさんの知らなかった音楽ファンの方。お互いの交流があって『音楽とお笑いはこんなところで共通点があるんだ』ってわかればいいですね」。西浦はまだ、新たな一歩を踏み出したばかりだ。音笑夜(オワラナイト)の詳しい内容は、西浦達雄の公式サイトやフェイスブックで。