【ムレに注意】「デリケートゾーン」が汗ばむ理由は?臭いの原因になる発汗を防ぐ方法を解説
女性はみな、汗やテカリといった夏特有の問題と戦いながら生きてきた。 特に日が長くなって気温が上がると、脇の汗染みやブラの汗蒸れ、お尻の汗やメイク崩れといった一般的な試練に加え、膣周辺の汗に悩まされることもある。 【写真】原因はそれぞれ!7種類のデリケートゾーンのニオイ そこで今回は、デリケートゾーンの発汗に関する基礎知識と余分な水分を逃がす方法をまとめてみた。
デリケートゾーンが汗ばむのはなぜ?
膣は体の中にある部位なので、汗をかかない。でも、その膣を取り囲む外陰部には、脇の下や股間、頭皮と同じように、毛包と汗腺が密集している。 汗をかく他の部位と同様、デリケートゾーンはオーバーヒートを防ぐためにできる限りのことをする。「発汗は体のクーラーです」と説明するのは、マサチューセッツ州に拠点を置く皮膚科専門医のジョイス・イマイヒェロボ=イップ医学博士。「体は汗をかくことで自分自身を冷やしています」 イマイヒェロボ=イップ医師によると、デリケートゾーンの発汗は暑い日や激しい運動の最中に生じることが多いけれど、ストレスが引き金になることもある。 膣周辺に汗をかくのはまったくもって普通のこと。でも、イマイヒェロボ=イップ医師いわく、米国人口の約3%は過度の発汗(多汗症)に悩まされている。
デリケートゾーンの汗は膣の臭いのもとになる?
デリケートゾーンが汗ばむと、膣の臭いがきつくなるような気がしない? 米国皮膚科学会特別会員で皮膚科クリニックAdvanced Dermatology所属のスザンヌ・フリードラー医学博士によると、これは膣周辺に2種類の汗腺があるから。 私たちの体の大部分はエクリン腺に覆われている。エクリン腺は、ハードなランニングのあとなどで体がクールダウンをするときに、水っぽい汗を分泌する。でも、デリケートゾーンには、脇の下に多く分布し、臭いを発するアポクリン腺もある。 そのため膣が臭うこともあるけれど、通常は問題ない。ただし、膣から何日も強い悪臭がする場合は、細菌性膣炎(魚のような臭いを伴う膣の感染症)や性感染症の可能性があるので要注意。