「熱男を演じきった」恥ずかしがり屋・松田宣浩さん…川崎宗則さんからの後継指名が転機
取材後記
本来はシャイで寡黙という。熱男とは真逆の「寒男」ともいえるような性格というのに、あのパフォーマンスは想像しがたい。熱男キャラを演じきることで自らのエネルギーを使って結果を出し、「40歳まで野球人」にこだわった。 打率、本塁打、打点の打撃タイトルこそないが、試合に出続けてチームに貢献してきた。2014年のリーグ優勝を決めたサヨナラヒットが一番、印象深いと話す。 今はプロ野球解説などで活躍する。「泥だらけで練習に励んだのが、プロのスタート。選手、監督、コーチらと貴重な出会いをさせてもらいました」と感謝も忘れない。 色紙の真ん中は名前ではなく、「熱男魂」と記した。「代名詞ですから。今も熱男の魂で生きています」。さらりと語った。(西村歩)