平屋と2階建てをいいとこどりした間取り。家事と子育てが快適に
フラットな動線で、階段の上り下りの負担がない平屋。敷地の都合で平屋を諦めることになったライターは、代わりに「1階だけで家事や子育てが完結する2階建ての家」を建てました。平屋と2階建てのいいとこどりをした、暮らしやすい自邸の間取りについて語ります。
2階建てでも平屋のように住みたい
筆者の一家は夫と子ども3人(8歳、5歳、0歳の男の子)の5人家族。3年前にハウスメーカーで、38坪の2階建ての注文住宅を建てました。 家を建てる前は「2階まで上がるのは大変」「子どもが落ちるかもしれない」といった理由から、賃貸住宅の1階に住んでいました。同じ理由から、家を建てるときも、平屋を希望していました。 しかし、土地の広さがたりず、希望の床面積の平屋が建たないことが発覚。ハウスメーカーの営業担当からは、「もし平屋が建てられる広さがあったとしても、基礎の面積が大きくなるので、2階建てを建てるより、建築費は高くなる」と言われました。 そこで「2階建ての家で。平屋のように暮らそう」と考え直すことに。間取りを工夫することにしたのです。
子育てや家事が1階で完結。2階に上がる必要なし
こちらが1階の間取り図です。1階だけで生活できるようにLDKと水回り、寝室、普段づかいの収納をすべて1階にまとめました。ちなみに子ども部屋は2階にあります。ただ、まだ幼いため、1階の和室が遊び場兼寝る場所になっています。 とくに筆者がこだわったことは、以下の3つです。 ・家族(おもに子ども)がなにをしているのかすぐにわかる ・家事動線が快適に使える ・1階にも十分な収納量を確保して、散らかりにくい
●LDKと和室を一直線でつなげる
子育てしていると、常に子どもの様子が見えないと不安です。突然転んでケガをしたり、ものを壊したりするからです。 そこでキッチンは、リビングやダイニングを見渡せる、対面式を選択。さらに、LDKの直線上に遊びスペースになる和室をつなげました。死角をできるだけ、なくしたかったからです。 食事する、くつろぐ、(子どもが)遊ぶスペースを、直線でつなげた間取りが完成。広くて快適な空間になりました。 また買い物動線は、玄関から土間収納を通り、そのままキッチンへ荷物を運べる仕組みにしています。これによりLDKには、荷物が入らないため散らかりません。