背番号「02」本田がスペイン語でパチューカ入団会見「チーム貢献したい」
メキシコのパチューカに移籍した前ACミランの本田圭佑(31)の入団会見が18日(日本時間19日)、現地パチューカの室内練習場で行われた。会見は、新入団する6選手が揃って行われたが、本田をイメージするアニメ映像が流れた後に、最後に壇上に登場した本田は、他の5選手と握手した後に、背番号「02」のユニホームを持っているヘスス・マルティネス会長とも握手。すぐさまスピーチに立ちスペイン語で「みなさん、こんにちは。はじめまして、私はケイスケです」と自己紹介から始めた。 続けてスペイン語で、「この場にいられることに満足しています。ありがとうごさいます。私は、チームにできる限り貢献したいです。しかし私は、スペイン語の挨拶を昨日、準備しました。みなさん、スペイン語はゆっくり話してください。どうもありがとうございます!」と話すると、会場につめかけていた約1000人のサポーターらからは、爆笑が起きた。 マルティネス会長も、本田の獲得には大満足で「チーム史上、最高の選手を集めたチームが作れた。このチームが、成功することを見届けなればならない」と語った。 さらに本田は、単独での記者会見に臨み、「マルティネス会長とアロンソ監督と面談したときに、私を必要としてくれていると、強く感じることができた。自分にとって刺激的なニューチャレンジになる。彼らのプロジェクトはいいし、そのプロジェクトは私のためにあるとも感じた」と、入団を決断した理由を語り、「日本は、メキシコのサッカーを学ぶべきだと思う。もし日本のプレーヤーが、パチューカのトレーニング施設を見れば、ここでプレーしたいと思うだろう」と、メキシコのサッカースタイルに強い興味を抱いていることを明らかにした。 本田は、すでに16日にアロンソ監督の要望で、2400メートルの高地になるクラブ施設での初練習に合流しており、現地メディアによると、23日にアウエーで行われるウニベルシダ・ナシオナルとの開幕戦で、いきなりトップ下でデビューする可能性が高いという。 本田は、2014年にACミラン入りした際にも、イタリア語で挨拶をした後に、英語での会見で「心の中のリトル・ホンダがACミランを選びなさいと答えた」と語り、現地メディアの笑いを誘い、最初に海外に渡った2008年のオランダVVVへの移籍の際にもオランダ語で「車のホンダとは違うホンダです」と挨拶して、現地のファンの心をつかんでいた。 新天地メキシコでの第一歩も、ユーモアを交えたスペイン語のスピーチでファンの心をつかむ本田らしいパフォーマンスになった。