テスラ サイバートラックを思わせる、北米生産EV「ランドクルーザーSe」発進準備が整う!
e-TNGAを採用する新世代EV、ランクルファミリー初のモノコックボディ採用
2024年2月6日(現地時間)、北米トヨタはまったく新しい3列シートのフル電動SUVの組立てを含む将来の電動化の取り組みのために、米ケンタッキー工場に13億ドル相当(約1900億円)の追加投資を行うことを発表した。この追加投資は北米では初となる同社のEV生産と、他車にも搭載するバッテリーパック組み立てラインの増設に充てられる。3列シートフル電動SUV は、2025年の発売に向けて着々と準備が進んでいるようだ。 【写真】北米生産の準備が進む「ランドクルーザーSe」の全貌を見る トヨタが北米で初めて生産する3列シートのEVは、昨秋開催されたジャパンモビリティショー2023で世界初公開された「ランドクルーザーSe」で間違いない。生産は2025年より開始されるが、今回の発表はその量産開始への準備が整ったことをアピールしている。 ランドクルーザーSeは2021年12月に発表されたコンセプトカー「bZ Large SUV」がルーツ。通称“bZ5X”と呼ばれていたラージクラスの3列シートSUVのモックアップである。当時はまだデザインスタディの域を出ていなかったが、「ジャパンモビリティショー2023」ではランドクルーザーSeという車名とともにデザインを改めて、より量産車らしいスタイリングで発表された。 その際に明らかにされたスペックは、全長5150×全幅1990×全高1705mm、ホイールベースは3050mmで乗車定員7人の3列シート車であるというもの。EVならではの静粛性と、モノコックボディで意のままに操れるハンドリングとラフロードを安心して走れる走破性を両立したと発表された。 以後、現在まで詳細について公式発表はないが、e-TNGAアーキテクチャーをベースにしたマルチパスウェイプラットフォームが採用されることは間違いない。インディアナ工場で生産されている3列シートSUV「ハイランダー」、「グランドハイランダー」をベースにEV化したものと考えるとわかりやすいだろう。 ちなみにグランドハイランダーのボディサイズは、全長5160×全幅1989×全高1781mm、ホイールベースは2949mm。数値的には若干の違いはあるものの、ランドクルーザーSeとの見た目のサイズ感は極めて近い。