不器用で高いところが苦手だけど…飼い主たちが賞賛する猫さまの得意技とは【仏】
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第255回目はツナ(Tuna)さまの登場です。 【画像】やわらかそうな肉球と毛皮がまだ赤ちゃん! もうすぐ1歳になる猫さまの寝姿はコチラ
もうすぐ1歳になる猫さまの物語
【フレンチ猫さま】vol.255 猫さまの話をもっと聞かせて! シャム猫のツナさまはもうじき1歳の女性猫さま。 <ツナさまが語ります> 私たちは部屋が3つあるアパルトマンに住んでいます。朝7時、飼い主たちの顔を舐めて起こします。まずはご飯をもらい、私が食事をしている間にトイレをきれいにしてもらいます。私は食べ終わるとすぐにトイレに駆け込むからです。 次に、新鮮な空気を吸いたいからバルコニーの窓を開けてもらいます。バルコニーには1時間ほど滞在し、上の階に止まる鳥を観察します。気が済むと日中はハンモックで眠り、飼い主がいるときはどこにでも飼い主を追いかけ回します。 午後6時頃になると、飼い主たちとの遊ぶ時間です。釣り竿を取り出して夢中で遊びます。天気が良いときは散歩です。ハーネスとリードを付けて、飼い主と一緒に1時間くらい公園に出かけます。そんな毎日を過ごしています。 <飼い主から見たツナさまとは> 過去に私のパートナーはすでに2匹のトラ猫を飼っていました。私もシャム猫を飼っていました。 私たちの住むスイスの協会で子猫を探していましたが見つからず、私たちは猫を飼いたいと周囲の人たちに話していました。ある日、パートナーの叔母から、ポルトガルの友人の猫が子猫を産んだばかりだと聞きました。私たちはまずは写真を送ってもらうことにしました。ポルトガルで世話をしているかたはすでに5、6匹の猫を飼っていたので、どうしても子猫たちを飼う余裕がなかったのです。 私たちはツナとその妹がとても気に入りました。パートナーはツナ(シャム)に恋をしました。とても元気で遊び心のある子猫でした。私はツナの妹(ロシアンブルー風)が大好きで、とても小さくてか弱い子でした。私たちは結局ツナを引き取ることにしました。1か月後に彼らに会いに行き、それから私たちはツナを養子として迎え、生後3か月でスイスに連れて帰りました。 私たちは彼女により良い生活を与えたと信じています。当時、ツナと妹は病気でした(涙目、くしゃみ)。ツナが我が家に来てから、私たちは獣医さんのところで治療に多くの時間を費やしました。ツナの妹も養子に迎えたかったのですが、これらの病気が怖かったのです。幸い妹は別の家族を見つけました。ツナは今とても元気です。『Nutrivet』のカリカリと『Lily's』のパテを食べます(5種類の味、毎日変わります)。おやつは『ちゅ~る』が大好き。 夏になると、彼女はバルコニーに出るのが好きです。冬には窓辺のハンモックに横になるのがお気に入りです。彼女が静かに眠りたいときは、ベッドの下の引き出しの中で寝ます。おもちゃは今のところキャットダンサーと呼ばれるおもちゃと釣り竿にぶら下がっている羽根に夢中です。 とても好奇心が強いので、私たちがすることすべてを見ているはずです。彼女は不器用で、よく毛布、膝の上、ソファーから滑ってしまいますが、そんなところがとても好きです。高所恐怖症で、高いところから飛び降りる勇気がありません。また、木に登ることができません。彼女がジャンプするのをためらい、そして諦めるとき、私たちはいつも微笑んでしまいます。 私たちが顔を押し当てると彼女は優しく、頬をなめてくれます。彼女はとても遊び好きで、よくおもちゃ箱のドアを引っ掻きます。特技のハエ狩りは非常に強力です。そして小さな探検家で、ハーネスとリードをつけて私たちと一緒に公園に出かけます。まだ小さいので私たちは彼女を教育し、話しかけ、叱り、愛撫し、自立を与えます。ツナはたくさんの喜びと笑いで私たちを満たしてくれるのです。 ーースイスからポルトガルまでツナさまを迎える飼い主たちの行動力は凄いですね。よほど小さいツナさまに魅力があったのでしょう。ツナさまも空気がきれいなスイスにやって来られてフランス語を習得している最中ですね。飼い主たちの表情も幸せが溢れていました。 著者情報 松永学 猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!
matsunaga manabu