投手歴3年でドラ4に 3日で7試合の“超強行日程”で訪れた転機…「誰もいなくなった」
若松尚輝は札幌学院大3年時に投手に転向…直球の回転数は2700超
DeNAの2025年度新入団選手発表会「BRAND NEW STAR EVENT 2025」」が7日、横浜市内の大さん橋ホールで行われた。ドラフト4位で背番号「39」に決まった若松尚輝投手(高知ファイティングドッグス)は、投手歴わずか3年でプロ入りした超逸材だ。転向のキッカケはまさかの“超強行日程”だった。 【写真】セ人気チアの美しすぎる開脚「可愛すぎ」「すごいです」 丸顔の若松が「“ハマのアンパンマン”と呼んでください」と自己紹介すると、集まったファンからは笑いと温かい拍手が起きた。札幌学院大時代から言われていたそうで「丸顔と頭が大きいので。勇気と希望を与えられる選手になれたらいいかな」と“元気100倍”で自己アピールに成功した。 そんな右腕だが、実は投手を始めたのは大学3年秋のこと。中学、高校時代は外野手、少年野球時代は主に捕手。ブルペン投球すらしておらず、打撃練習の投手役を務めるくらいだったという若松がなぜ、投手をすることになったのだろうか。 「大学2年か3年のときに、練習試合が3日で7試合組まれて投げる投手が誰もいなくなって、肩だけは強かったので1イニングだけやってみろと投げたのがキッカケです。その時投げたのが10年以上ぶりとかだったと思います」 しかしこの試合が「楽しかったんです」と転機に。その後は野手と兼任していたが、「大学卒業後の上を考えたときに投手の方が可能性があると思って投手にしました」と一本に絞り、卒業後は独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスで実戦経験を重ねてきた。 強みは、直球の質だ。回転数は2700回転以上で、NPBの平均とされる2200回転を大きく上回る。低めの伸びも抜群で、制球力も兼ね備えている。欠端光則担当スカウトも「ローテーションに入れる投手だと思っています」と即戦力として太鼓判を押した。 「近い目標は開幕1軍と新人王。あとは息の長い選手として若松が投げたら勝てると言われる選手になりたい」と掲げた24歳。底知れぬポテンシャルを秘めている。
町田利衣 / Rie Machida