節約のためエアコンを「28度」に設定しています。最近は暑いので「26度以下にしないと効かない」と言われましたが、2度下げると24時間で“電気代”はいくら高くなるでしょうか…?
全国的に猛暑が続いて、もはやエアコンは生活必需品といっても過言ではありません。熱中症を防止するためにも適度な使用は欠かせませんが、使えば使うほど電気代が気になる人も多いでしょう。 「冷房は設定温度を28度にすると節約できる」と考える人も少なくありませんが、危険な暑さのため「26度以下にしないと効果ない」などと言われるケースもあるかもしれません。 本記事では、仮に28度から26度へ2度下げて24時間つけっぱなしにすると、電気代はどのくらい影響を受けるのか解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンの電気代の計算方法
エアコンを使用する際に、最も気になるといっても過言ではないのが「電気代」でしょう。家計にも大きく影響を及ぼす可能性があるために、無視できない人は多いのではないでしょうか。 大手空調メーカーのダイキン社が公式サイトで紹介していますが、一般的な家庭用エアコンの「1時間あたりの電気代」は「消費電力 ( kW ) × 電力料金単価 ( 円 ) × 1 ( 時間 )」で計算することができます。電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した「31円」が目安とされています。 例えば、消費電力700Wの場合は1時間あたり21.7円の電気代が発生します。24時間つけっぱなしにして同規模の消費電力がかかり続けるとすると520.8円となる計算です。
設定温度を「2度」下げると電気代は大きく上がる?
エアコンの設定温度を変えると電気代がかかる、節電になるといわれることもありますが、具体的にどのくらい変化するのでしょうか。環境省が公開している「みんなで節電アクション!」特設サイトによると、夏の冷房の設定温度を1度高くすると約13%、冬の暖房時の設定温度を1度低くすると約10%の消費電力削減につながるとされています。 今回は夏の冷房の設定温度を2度低くするため約26%の消費電力が別でかかり、消費電力700Wの場合は約882Wまで上がると仮定します。設定温度以外の使用環境が全く変わらない場合、24時間つけっぱなしにすると電気代は約656円かかります。 設定温度を下げる前は約520円のため、1日単位では約136円、1ヶ月(30日とします)毎日使うと約4080円上がる計算です。 これだけみると「設定温度を2度下げると電気代がかなり高くなるのか」と思うかもしれませんが、実際にかかる消費電力はエアコンの機種や運転モードによって変化します。例えば、室内温度が36度と30度では、エアコンを起動させて設定温度まで空気を冷やすために必要なエネルギーや時間は異なります。 もともとの気温や湿度などの環境が厳しいほどエアコンに負荷がかかるので、電気代も高くなる傾向があります。設定温度のみで電気代が決まるわけではないため、節約のためには使用環境にも注意しましょう。