価格高騰中でも注目を集める新築マンションを櫻井幸雄が解説! 2024年最新の超人気物件を一挙公開
【2024年8月版】最新の新築マンション市況は?
最後に最新の新築マンション市況についてまとめておこう。東京でも大阪でも新築分譲マンション価格が上がり続けている、とされた時期……ただし、一部で集客に苦戦する物件も出始めた、と言われていた時期でもある。 実際のマンション市況は2024年に入って以降、落ち着きをみせている。ここ数年続いた「価格上昇」が一段落した感があるのだ。 といっても、「価格下落」が始まったわけではない。東京、大阪、名古屋中心部の高額マンションは、高い価格水準を維持している。以前より勢力を弱めたとはいえ、相変わらず「上昇基調」である場所もある。一部はまだ値上がりし、多くは高止まり……それが、中心部のマンション市況といえる。 一方、郊外では「緩やかな上昇」が続いている。しかし、郊外マンションが「3LDKで1億円」というようなレベルまで高額化しているわけではない。郊外には、「これ以上高くなったら、買う人がいなくなる」という明確な線引きがあり、そのラインを超えて価格上昇が続くことはない。 現在、郊外マンションにおける線引きは、「8000万円」だ。 まず、ファミリー向けの3LDKで新築分譲価格が7000万円を超えると、購入できる人が大幅に減る。その上の段階である8000万円を超えたら、よほどの物件(駅に近い再開発案件など)でないと、買い手が付かない。 郊外エリアでは6000万円台の3LDKや5000万円台の2LDKが主力商品となる。その価格がじわじわ上がり始めている、というのが実情だ。そのことを肌で感じる購入者が、なるべく良い条件の5000万円台物件、6000万円台物件をいまのうちに買おうとしている。 以上が、2024年4月から6月までの新築マンション概況ということになる。
櫻井幸雄