新型BMW2シリーズ・グランクーペに48Vマイルドハイブリッドシステム採用。環境性能とドライビングダイナミクスを大幅向上!
ボディサイズを比較します。日本仕様の「218i Play」が全長4535×全幅1800×全高1430㎜です。本国仕様のガソリン車「220」は全長4546×全幅1800×全高1445mmなのでサイズ感はほぼ変わりません(ドアミラーを含むと全幅2070mm)。車幅を1800mmに維持してくれたので新型も機械式駐車場のパレットにすんなり収まるでしょう。このサイズ感も2シリーズ・グランクーペの魅力の一部。
内外装のデザイン同様、パフォーマンスは大幅に向上しました。ガソリン車は1.5L直3ターボとエンジン形式は変わりませんが、新型は48Vマイルドハイブリッドシステムを採用。モーター単体の出力は15kW(20ps)/55Nmという公称スペックです。
よってガソリン車は最高出力が103kW(140ps)から125kW(170ps)に。最大トルクは220Nmから240Nmへと大きく更新。モデル名も「220」と変更されています。資料を読む限り、シャーシの接合部を見直しボディ剛性も強化。ハンドリングに正確さが増してドライビングダイナミクスの進化をうかがわせます。「M235 xDrive」も引き続きラインナップ。
ディーゼル車は非電動化モデルの同じ「180d」で比較すると、新型も最高出力110kW(150ps)と変わりませんが、最大トルクが350Nmから360Nmへと10Nm向上を果たしました。なお、欧州市場では48Vマイルドハイブリッド採用の「220d」もラインナップ。ディーゼルエンジンそのものは2L直4ターボと変わらぬものの、日本市場には電動と非電動、どちらが導入されるのでしょうか?
最新アプリケーションに対応したオペレーティングシステム、安全運転に寄与する運転支援装備は最新版。シートヒーターなどの快適装備やMスポーツパッケージは相変わらオプション設定と別メニュー扱い。ピーク時より円高に振れたとはいえ、やはり気になるのは日本価格ですね。今後の推移を見守りましょう。ではまた! Text:Seiichi Norishige
教重 誠一