競馬・新春の大予想! 3歳牡馬クラシック――皐月賞、ダービーで戴冠を遂げるのは?
2025年3歳牡馬クラシック皐月賞とダービーの勝ち馬は?(前編) 年末の2歳GIホープフルS(2024年12月28日/中山・芝2000m)は、断然の1番人気に推されたクロワデュノールがその人気に応えて完勝。2024年度のJRA賞最優秀2歳牡馬にも文句なしの選出となった。 【写真】私服もセクシー「レースクイーンのONとOFF」 GII東京スポーツ杯2歳S(2024年11月16日/東京・芝1800m)を制してからの、無傷の3連勝でのGI戴冠は三冠馬コントレイルを彷彿とさせる。また、父がキタサンブラックということから、世界の頂点に立ったイクイノックスに次ぐ逸材の登場とも見られている。 昨年は、GI皐月賞(中山・芝2000m)をジャスティンミラノが、GI日本ダービー(東京・芝2400m)をダノンデサイルが勝利。一昨年は、ソールオリエンスが皐月賞を、タスティエーラがダービーを勝った。いずれも2歳時には1勝馬だった馬たちが栄冠を獲得している。 つまり、ここ数年は混戦のままクラシック本番へと突入していた。しかし、今年はクロワデュノールという絶対的な存在がいる。同馬がこのままクラシックでもその強さを示し、春の二冠を手にすることになるのか。 ここでは、その行方をいち早く予想。スポーツ紙、専門紙の記者など5人の識者に、GI皐月賞(4月20日)、日本ダービー(6月1日)で勝つと思う馬の名前を挙げてもらった――。
太田尚樹記者(日刊スポーツ) ◆皐月賞=クロワデュノール(牡3歳/父キタサンブラック)◆ダービー=クロワデュノール 主戦の北村友一騎手曰く、「新馬の時から欠点がないような馬。総合点が高いと思っていました。全部がいいですね」。 この言葉のどおり、クロワデュノールには隙がないですね。昨年末のホープフルSではトリッキーな中山・内回りも、難なく克服して見せました。 母ライジングクロスは、英国の長距離GⅡパークヒルSの勝ち馬。英オークス(芝2400m)2着や愛オークス(芝2400m)3着の実績もありますから、血統的に2400mへの不安もありません。 キャリア3戦ですべて行きたがるそぶりを見せていますが、3戦ともスローペースでしたから許容範囲でしょう。ここまでの実績、血統、レースぶりから、春の二冠は濃厚と見ます。 余談かもしれませんが、この馬について覚えておきたいのが"輸送後に体重が増える"ということです。ホープフルSでは、当週水曜時点の事前発表馬体重が492kgで、当日は496kgでした。 管理する斉藤崇史調教師によると、東スポ杯2歳Sでも週中は496kgだったそうですが、当日は504kg。まったく輸送を苦にしないのも頼もしい限りです。