2024年「時計界のアカデミー賞」で国内注目ブランドも受賞! カギとなるのは「ローテク」!? 時計界の未来はどうなる?
また今回のGPHGの受賞作には、小規模ながら高い技術力と品質の時計を作り出す「マイクロメゾン」メーカーの作品が多い。その好例が8月末にジュネーブで開催された「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2024」にも出展していて、3つのクロノメーター認定をひとつの時計で得て、クロノメトリー賞を受賞したベルンハルト・レーデラーだ。 受賞モデルは、フランスのブザンソン天文台、ドイツのグラスヒュッテ天文台、スイスのジュネーブにある「天文台クロノメトリック」で検査と認定を受けた “トリプル認定”クロノメーター。「セントラル インパルス クロノメーター」という独自開発のムーブメントを搭載。分針に加えて8時位置に、10秒を6つのステップに分割し1分で1回転する。
これは時計愛好家を魅了する時計作りの主役が、外でもない、彼らであることを示している。それはGPHGが時代を反映したちゃんとしたアワードになっていることの証でもある。もしあなたが時計好きなら、ぜひ「マイクロメゾン」に注目してみてはどうだろう。
渋谷ヤスヒト