夕方のうたた寝は睡眠の質を下げる?プロが教える正しい「仮眠」のタイミング
朝の二度寝や、夕方のうたた寝は、睡眠の質を下げる原因になるかも。医師の白濱龍太郎先生と快眠セラピストの三橋美穂さんが、「睡眠の質を悪化させている行動」について教えてくれました。自分に当てはまっているところがないか一緒にチェックしてみてくださいね。
うたた寝は体内時計のリズムを狂わせる原因
朝の二度寝や16時以降のうたた寝は、体内時計を狂わせて夜の睡眠の質を悪化させる原因に。 「人の体内時計のリズムでは、通常は14時と夜中の2時ごろがもっとも眠くなる時間帯です。そこから逆算すると、眠りにくい時間は脳が活発に働く10時頃からお昼近くまでと、18時から22時頃。この時間にうたた寝すると体内時計が狂い、ぐっすり眠れなくなってしまいます」(白濱先生) 長時間の昼寝も、1日の眠気のリズムが狂う原因に。昼間どうしても眠くなったら、パワーナップで乗りきって。 <パワーナップとは?> お昼から15時ぐらいまでの間に15~30分程度、仮眠をとること。パワーナップを取り入れることで、頭がすっきりして午後のパフォーマンスが高まります。
朝は二度寝してダラダラせず、活動的に過ごす
朝起きたらしっかり体を動かすことで体温を上げ、交感神経が優位になり、起床から4時間後に集中力がピークに。「ところが、午前中に二度寝すると、体内時計が狂ってしまいます」(白濱先生)
帰りの電車のうたた寝は睡眠の質を下げる
電車の小刻みでリズミカルな揺れは、揺りかごのように心地よく眠れるという研究も。「とはいえ、とくに帰りの時間帯にうたた寝すると、本来眠るべき時間帯に眠気を感じなくなりやすいので、我慢しましょう」(白濱先生)
疲れてソファでウトウト…が眠れない原因に
疲れて帰った日や家事をがんばった日などに、夕方ソファでうとうと…なんてことも。「そのときは一瞬すっきりしますが、そのあと覚醒モードになり、睡眠の質が下がってしまいます。結局次の日に疲れをもち越す悪循環に」(白濱先生)
ESSE編集部