「愛人と遊ぶのにお忙しいとは思いますが…」夫にお金の催促をするのに嫌味なLINEを送る妻の真意
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第16回 『離婚寸前だったのに『たったこれだけ』で夫婦関係改善!?…離婚カウンセラーが教える「好感度がUPするコミュニケーション」のコツとは』より続く
「カチンとくるLINE」の理由
LINEは便利ですが、書き方に気をつけないと、トラブルの原因にもなります。 夫婦関係の改善プログラムの一環で、メールやLINEの書き方を指導していますが、「カチンとくる書き方」にしばしば遭遇します。 相手から見ると不快なメッセージになっているのに、自分では気づいていないことも多いようです。
娘の入学費用のために
次に示すのは、私が実際に添削したLINEメッセージの例です。 相談者は50代の女性、夫とは別居中で、娘がいます。夫は家に生活費を必要最低限しか入れていない状態です。 娘が留学するので、入学費用を振り込んでもらうため、別居中の夫にLINEを送りたいと相談があり、こんな文面が送られてきました(名前は仮名)。 「加奈がイギリスに留学するにあたり、入学金、授業料などを振り込む必要があります」 「○月○日の〆切りまでに振り込まなければ取り消しとなります。ネット振り込みには対応してなく、窓口での振り込みとのことです」 「以前、加奈が高校に入学するときは、一旦私の口座に振り込みをしていただいてから私が学校に振り込んだ経緯があったので、今回お忙しい浩一郎さんに銀行の窓口に並んでいただくのも気が引けるのでご相談しています」 以降は金額の内訳の説明が長々と続きます。
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