「資生堂」、ECサイトで8言語対応 在留外国人の利便性向上、海外での認知度さらに拡大へ
資生堂ジャパンはこのほど、「資生堂オンラインストア(SHISEIDO ONLINE STORE)」において、8言語展開を開始した。グローバル化粧品メーカーとして、多言語対応により、在留外国人の利便性向上、海外の消費者への資生堂ブランドの認知拡大を目指す。 【画像】資生堂オンラインストアのイメージ 資生堂グループは、現在世界120の国と地域でビジネスを展開し、化粧品・美容食品・医薬品等の提供を通じて世界中の人々へ新しい美と豊かさを届けている。海外売上比率は70%を超え、世界中の消費者に資生堂ブランドの商品を届けるため、新規市場の開拓にスピードをあげて取り組んでいる。 こうした状況において、消費者の多様な美の価値や購買行動に対応すべく、総合美容サイト「ワタシプラス」のリニューアルを実施。資生堂の「OMOTENASHI DX」を体現するプラットフォームとして、資生堂公式 ECサイト「資生堂オンラインストア(SHISEIDO ONLINE STORE)」を7月25日にスタートした。 「資生堂オンラインストア」は、メインの想定顧客を日本国内の消費者としているが、在留外国人も一層の増加が見込まれている。こうした顧客の多様な価値観やニーズに応じて、安心・安全、高品質、高付加価値の商品を届けるには多言語対応が必須要件だとし、グローバル化粧品メーカーとしてあるべき姿を実現するべく、日本語、英語、簡体字、繫体字、韓国語、フランス語、スペイン語、 ベトナム語の8言語対応を開始した。対応言語は、海外からのアクセスが多い地域や資生堂の海外拠点のある国・地域を中心に選定した。 多言語化対応にあたっては、Wovn Technologiesが提供するWebサイト多言語化ソリューション「WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)」を導入した。 導入の決め手の1つ目には、更新頻度が非常に高い動的サイトでもスピーディかつタイムリーに多言語化できる点を挙げた。「資生堂オンラインストア」は、月に数回、数10~数百もの新商品の追加および廃盤の削除が行われるなど、非常に更新頻度の高いECサイトであり、「WOVN.io」が保有する国際特許「未翻訳箇所の自動検知・自動翻訳」技術を活用することで、日本語の情報を更新するだけでスピーディかつタイムリーな多言語発信を実現した。 あらゆる業界の大手企業を中心とした1万8000サイト以上の豊富な導入実績も導入の後押しとなった。データ・通信の暗号化や操作ログの取得など、「WOVN.io」は企業が持つ秘密情報の流出防止をはじめとしたセキュリティを担保する様々な対策を行っており、高いセキュリティレベルで情報漏洩を防ぎながらの多言語対応が可能な点も決め手の1つとなった。 今回のサイトリニューアルは、短納期かつ複数ベンダーが関わる大規模なプロジェクトであり、WOVN はこれまで培ってきた多言語化支援ノウハウに基づいたサービス提供、専任のサポート担当による伴走型の導入・翻訳運用支援を行っていたことも評価した。
日本ネット経済新聞