愛知のリニア工事、5年半遅れに JR東海、地質で施工方法変更
JR東海は9日、リニア中央新幹線のトンネル工事で、愛知県春日井市にある西尾工区の工事完了が当初予定していた今月末から、5年半遅れた2030年1月31日になる見通しだと発表した。工事中に一部でもろい地質が見つかり、施工方法を変更したため当初の計画より時間がかかることになった。 西尾工区の本線トンネルは全長約4.5キロで、約7割に相当する約3.1キロを掘り終えた。今後は慎重に掘削するとともに、地質がもろい部分を詳しく調べるため、トンネルの中から水平のボーリング調査も実施する。 JR東海は3月、静岡県の反対で静岡工区の工事着手が遅れ、27年の品川―名古屋間の開業断念を表明した。