マイガレージを手に入れる!【4】法的な問題は? 理想のガレージを自分「だけで」作る事はできるのか?
旧車に詳しい人は多いが、ガレージに詳しい人は多くない。クルマ好きのあこがれでありながら、いまいち実態がよく分からないガレージ。手に入れるにはどうしたらいいのか。いくらかかるのか。そんな皆さまの疑問を調べてみたのがこのページだ。 【画像5枚】クルマ好きのあこがれでありながら、いまいち実態がよく分からないガレージ。手に入れるにはどうしたらいいのか。いくらかかるのか。そんな皆さまの疑問を調べてみた! 【マイガレージを手に入れる! Vol.4】 理想のガレージを自分「だけで」作る事はできるのか? 近年、DIYのブームの影響もあり、このページを読んでいる読者の中には「自分で」ガレージを作りたい人もいるだろう。過去に本誌では自分でガレージを建てた人を紹介したことがあるぐらいなので、不可能ではないが、いくつかハードルがある。夢のオールDIYで何が障害となるのか、3つのポイントを説明をしよう。 ①法的な問題のチェック まずガレージを建てるにあたって法的に作る事が出来るのかを確かめる必要がある。概要でもいいので知っておきたい法律は、主に建物を建設する際の建築基準法と、防火などに関する都市計画法、そしてガレージを正しく所持するための不動産登記法だ。不動産登記や建築基準法に伴う届出などは一人では難しく、プロに任せた方が安心だが、ガレージ建設予定地が都市計画法に基づく防火地域に入っているかどうかを確かめるぐらいならば、簡単にできる。 ②申請が難しいが自分で設計はできる ガレージを作る際に一番楽しいのは間取りの図面を引いている最中だ。なので自分で設計したいと考える人もいるだろう。結論から言うとこれは可能だ。しかし「床面積100㎡以下の平屋、もしくは二階建の木造建築に限る」という条件がつく。もっとも、この設計に関する申請は非常に難しく複雑なので、それを行う覚悟があるのであれば可能であるが、設計と申請は建築士の方に頼んだ方がいいだろう。 ③「建てる」ことはできる! 図面を引いたり、法的手続きを行う事は一人では難しい。その事はお伝えした通りだが、自分で施工することは可能だ。とはいえ、ガレージの基礎になる基礎工事や床面工事はガレージの出来を左右する上、業者に頼んだ方がきれいにできる。資格が必要な電気工事と合わせ、依頼するのが一番だろう。自分でガレージを作るとしたら、基礎の上の施工部分をやるのが一番現実的で楽しいだろう。 理想のガレージを手に入れる方法はたくさんある。ぜひ、自分にあった方法で予算と相談しながら、理想のガレージを手に入れてほしい。 初出:ノスタルジックヒーロー vol.199 2020年6月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部