中学生の息子はゲーム大好き。「毎月1本はゲームを買って」と言われるのですが、ぜいたくすぎますよね?
毎月1本のゲーム購入を希望している中学生の息子に対して、ぜいたくだと感じてしまう親世代の方は少なくないでしょう。では、実際に適切なゲーム購入頻度はどの程度なのでしょうか。子どもの趣味を尊重しつつも、適度な節約とバランスの取り方について考えていきます。
中学生のゲーム利用頻度は
男子中学生の約54%が毎日オンラインゲームをしているという調査結果があります。株式会社NTTドコモが運営する「モバイル社会研究所」が調査したゲームのプレイ頻度に関するデータは、直接的なゲーム購入頻度とは異なりますが、どれほど生活に浸透しているかの参考になります。 関東1都6県在住の保護者を対象にゲーム機の利用状況を調査した結果、携帯型と据置型を合わせたゲーム機の利用率は、女子と比べて男子の方が20~30ポイントほど高いことが分かりました。インターネットに接続しているゲーム機を利用している子どもの割合は、男子ではいずれの学年でも54%で半数を超えていました。 さらに、スマホやタブレット、パソコンでのオンラインゲームの利用頻度を調査した結果、毎日オンラインゲームをしている子どもの割合は男子中学生では5割に達しています。一方、女子中学生では毎日オンラインゲームをするという回答は4人に1人に留まり、6~7割が「していない」と回答しています。 ■子どもが親に無断で課金する相談が増えている 近年、子どもが親に無断でオンラインゲームに課金するトラブルが急増しており、深刻な社会問題のひとつとなっています。 国民生活センターの調査によれば、契約当事者が小学生・中学生・高校生のオンラインゲームに関する2022年度の相談件数は4024件で、契約購入金額の平均は約33万円と高額です。中には、100万円以上を無断で課金したケースも報告されています。 こうした無断課金の背景には、子どもたちの金銭感覚の未熟さや、ゲーム内での課金が当たり前と認識していることなどが挙げられます。また、スマートフォンやタブレット端末の普及によって親の目が届かないことも、事態を深刻化させているようです。