【バレー】女子日本代表、銀メダル以上を確定! フルセットの激闘を制し、ブラジルに勝利 VNL準決勝
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024女子ファイナルラウンドは22日、タイのバンコクで準決勝が行われ、日本(世界ランク7位)はブラジル(世界ランク1位)と対戦。パリ五輪予選ラウンドで同じグループということもあり、五輪の前哨戦ともいうべき戦いとなったが、フルセットの激闘を制し、決勝戦に駒を進めた。 日本チームのスターティングメンバーは、岩崎こよみ、林琴奈、古賀紗理那(主将)、石川真佑、山田二千華、荒木彩花、リベロ・福留慧美(レセプションリベロは小島満菜美)。 第1セット、荒木のブロック、山田のサービスエース、古賀のバックアタックなどで日本がリード。しかし、中盤にブラジルに5連続得点され、追い上げられる。ブラジルは途中交代で入ったマクリス、ベルグマンの活躍で波に乗り、17-18と遂に逆転される。日本は途中出場の和田由紀子が要所で決めるもブラジルも粘り、21-24とセットポイントを握られる。日本は22-24の場面でリリーフサーバーの黒後愛を投入。和田のスパイクで24-24とデュースに持ち込む。最後も和田が決めて、26-24で接戦を制し、日本がセットを先取した。 第2セット、和田をスタートから起用。序盤の競り合いを最初に日本が抜けだし、古賀のサーブブレイクで4連続得点し、10-5とリード。しかし、その後ブラジルのロザマリア、ガビの攻撃が決まり出し、キャロルのブロックで11-12と逆転される。一度14-14の同点とするも、セット後半、ブラジルのミドルが機能し、再びリードされる。終盤はロングラリーをガビ、ベルグマンが決め切る場面が多く、最後もガビにバックアタックを決められ、20-25でセットを落とした。 第3セット、サイド勢同士の打ち合いでセット前半は競り合いとなるが、途中出場の宮部藍梨がダイレクトで決めて、14-11と日本がリード。その後、古賀の活躍で4連続得点で19-14。古賀がバックアタックでラリーを制して21-16とする。終盤、ブラジルに4連続得点されるも、最後は和田の攻撃で25-21でセットを奪取した。 第4セット、後がなくなったブラジルがいきなり6連続ポイントで0-6とリードされる。日本は井上愛里沙、関菜々巳を投入。井上は入ってすぐにスパイク、ブロックで連続得点する。その後、日本は宮部、和田の活躍で10-10の同点に。セット後半はキャロルが止められず、12-16と再びリードを奪われる。日本は宮部のクイックで21-21と再び同点に追いつくが、最後はブラジルの2連続ブロックで22-25でセットを失い、フルセットに。 最終セット、岩崎と石川を戻してスタート。山田がサーブで崩して石川が決めて、4-0と日本がリード。和田の攻撃、宮部の2連続ブロックで7-1とする。その後、ブラジルに5連続得点されるが、石川が8点目を決めてコートチェンジ。和田がタイーザに止められ、9-9。古賀とガビの打ち合いになり、11-11。ここから和田のスパイク、山田のサービスエースで13-11。最後は石川の2連続ポイントで15-13。日本が勝利し、決勝進出を決めた。日本の最多得点は和田の21得点(内、サーブ1得点)、続いて古賀の18得点(内、サーブ1得点)、石川の16得点(内、ブロック1得点)だった。 23日は決勝戦となり、日本時間22時30分からイタリアと金メダルを懸けて対戦する。VNLでの女子日本代表のメダルは大会が創設された2018年以来、初めてとなる。
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