長続きする夫婦ほど「KISSの法則」を実行している!約4万件の離婚相談に乗ったカウンセラーのアドバイス
うまくいく夫婦の「三つの上手」
ケンカが多い夫婦ほど、お互いに「自分は正しいことを言っている」と信じ込んでいたりします。 夫婦関係を維持したいなら自分が「正しいかどうか」に固執しないことが大事です。 嘘をついてまで自分を曲げることはありませんが、「言っている内容」よりも「言い方」のほうが大事だったりもするので、「伝え方」の工夫にも気をつけてください。 私はよく「三つの上手」とお話ししているのですが、うまくいっている夫婦ほど「聞き上手」「甘え上手」「おだて上手」であることが多いです。 「聞き上手」を意識して、相手の話を聞いてあげること。上手に甘えながら自分の意見を伝えること、相手のことをクサしたりせず持ち上げてあげること。 こういった対人関係における技術を「ソーシャルスキル」と言います。話の内容や具体的な行動よりも、こうした「ソーシャルスキル」のほうが人間関係にはよほど大事だったりします。
KYとしあわせの法則
また、「KYの法則」もあります。 「K」は「可愛く謝る」、「Y」は「ヨイショして謝る」です。 ケンカになりそうなときに、「KYの法則」が身についている人は、何かトラブルがあっても、うまく相手の怒りを収めてしまうので、ケンカになりにくいのです。 アピールが下手な人は、次の「しあわせの法則」を意識してみてください。 「し」は「仕入れて(相手の希望を聞きだして)」。つまり、まず最初に相手の話を聞く、傾聴することを心がけましょう。 「あ」は「アピール」。自分がしてほしいことを相手にちゃんと伝えることが大事ですが、できるだけさりげなく伝えるようにしましょう。 「わ」は「忘れず」。誕生日や結婚記念日などを忘れるのは論外です。夫婦にとって大事なことを絶対に忘れないことがいいアピールになります。 「せ」は「盛大に」。せっかくのアピールを小声で呟いてもあまり伝わりません。相手が喜ぶようなことは、できるだけ盛大に、を心がけましょう。 岡野あつこ 夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー。公認心理師。34年間で約4万件の相談を受ける。「結婚・再婚のアツコブライダル」、「離婚相談救急隊」を運営し、夫婦問題カウンセラー育成も行う。YouTube「岡野あつこチャンネル」は登録者6万人以上。「特定非営利活動法人 日本家族問題相談連盟」理事長。目白大学短期大学部非常勤講師。
岡野あつこ