【韓国】SKの特殊ガス会社、PEファンドに売却へ
韓国SKグループの持ち株会社SKは9月30日、100%子会社で産業用特殊ガスメーカーのSKスペシャルティー(旧SKマテリアルズ)売却の優先交渉権者に地場プライベートエクイティ(PE)ファンド運用のハン&カンパニーを選定したと発表した。 SKはハン&カンパニーと契約条件についての協議を経て、年内に株式売買契約を交わす方針だ。売却価格は4兆ウォン(約4,360億円)台になる見込み。SKはグループの半導体事業との相乗効果などを考慮して、SKスペシャルティーの一部持ち分は継続して保有するとみられている。 SKスペシャルティーは半導体やディスプレーパネル製造過程で使用される特殊ガスを生産している。2023年の売上高は6,817億ウォン、営業利益は1,471億ウォンだった。 ■グループの構造調整の一環 SKグループは構造調整の一環として、SKスペシャルティーの売却を含むさまざまな案を検討。原油元売りなどを手がけるSKイノベーションと、発電事業を担うSK E&Sの合併を推進しているほか、ベトナムの複合企業マサングループ傘下の流通大手ウィンコマース(WCM)の保有株式の一部について、マサングループへの売却を進めている。