生活保護担当していた高齢女性のキャッシュカードで現金引き出し盗んだ疑い 熊本市職員逮捕 「事実と違う」と否認
KKT熊本県民テレビ
熊本市中央区役所の職員の男が、生活保護の相談を受けていた高齢の女性からキャッシュカードを不正に入手し、現金を引き出し盗んだとして28日、逮捕されました。職員は「本人の承諾を得てお金をおろした」と容疑を否認しています。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、熊本市中央区役所保護第一課の職員で、ケースワーカーの森永一行容疑者(68)です。警察によりますと、森永容疑者は10月1日、高齢の女性から不正に入手したキャッシュカードを使い、コンビニエンスストアのATMで5万円を引き出し盗んだ疑いがもたれています。 調べに対し森永容疑者は「事実と全く違う。本人の承諾を得てお金をおろした」と容疑を否認しているということです。一方、女性は「キャッシュカードを託していないし、お金の管理も頼んでいない」と話しているということです。
熊本市によりますと、森永容疑者は生活保護を受給している高齢者の自宅を訪問し、相談などにあたっていたということです。被害にあった女性は一人暮らしで、森永容疑者が2年半ほど担当していました。熊本市は「市民の皆様にお詫び申し上げます」とコメントしています。 警察は、森永容疑者が女性のキャッシュカードからほかにも複数回引出していた可能性があるとみて、さらに調べるとともに、ほかにも被害者がいないか捜査する方針です。