防ぐ方法はある? 事故の元になるブレーキング操作時のタイヤのロック
タイヤロックを防ぐには正しいブレーキングをマスターすることが大切
ブレーキングは、バイクに乗るうえで特に難しい操作のひとつです。 たとえば、思い切りブレーキを掛けるとタイヤの回転が止まってしまうことがあります。 【画像】「ABS」や「CBS」が搭載されたバイクでバイクライフを楽しむ様子を画像で見る(10枚) そうなるとハンドルがコントロールを失って最悪の場合、転倒や事故に繋がってしまう可能性が高まります。これが、タイヤロックと呼ばれるもの。 タイヤロックは、主にスピードが出ている際に急ブレーキを掛けたときに起こりやすい現象です。 また、タイヤロックは、タイヤのグリップよりブレーキのタイヤを止めようとする力が上回ることによって起こるため、タイヤと路面の摩擦力が下がる状況では起こりやすくなります。 たとえば、雨で濡れた道路であったりマンホールや白線、グレーチングといった摩擦力の下がるスポットなどがそれに該当。これらの場所では少しのブレーキ操作でも、ロックしやすいため注意が必要です。 では、危険なタイヤロックを防ぐ方法はあるのでしょうか。
もっともおすすめの方法は、「ABS」や「CBS」といった先進制動システムを搭載したバイクに乗ることです。 ABSは、「アンチ・ブレーキロック・システム」の略称。前後輪に搭載されたセンサーによってタイヤのロックを検知すると、すばやくタイヤの回転速度を回復させ、車体を安定させる装置です。 そしてCBSは「前後輪連動ブレーキシステム」の略称。バイクのブレーキは、前輪、後輪を個別に操作し作動しますが、これを片方のみ操作した場合でも、連動してもう一方のブレーキも一緒に作動するようにする装置です。 なお、排気量125cc超のバイクには、ABSの搭載が義務付けられています。また、50cc超cc以下の原付二種には、ABSまたはCBSのどちらかの搭載が義務付けられています。 ただし、これらブレーキ補助システムが搭載されていても、装置を過信することは厳禁です。ABSとCBSはあくまで運転をサポートする補助装置であり、万能ではありません。 ライダー自身が高い安全意識を持って、正しいブレーキングを心がけることが求められます。 では、正しいブレーキングとはどのようにおこなえばよいのでしょうか。