イチローの偉業でマ軍に多大な経済効果!
マーリンズのイチロー外野手(42)の快音が止まらない。13日(日本時間14日)のブレーブス戦で史上12人目となるメジャー通算900試合目のマルチ安打という新たな偉業をクリア、打率は再び3割を超えてきた。8月7日にメジャー30人目となる通算3000安打の金字塔を打ち立て、まさに2016年をイチローイヤーとしているが、その偉業達成から一か月が経過し、マイアミの地元メディア、マイアミトゥデー紙が、同日、イチローがマーリンズにもたらした経済効果を検証した。 マイアミトゥデーは、マイアミ国際空港内にあるマーリンズショップでは、売り上げがイチローの3000安打達成前後からこれまでより40%伸びた、と伝えた。記事では、イチローの3000安打達成と、来年マイアミで開催されるオールスター戦の関連グッズなどが売り上げ増の大きな要因だと分析している。 マーリンズ側は、イチロー効果の手応えをはっきりと感じている。 マーリンズの経営部門の副社長、ドロルム氏は、同紙の取材に答えて「イチローのユニホームやイチローの名前が入ったTシャツなど、彼の名前が入ったものは、顧客から多くの関心を集めています。我々にとっては本当によいシーズンになり、とても喜んでいます」と話した。 来年、マイアミで開催されるオールスター戦の公式ロゴを7月に発表し、関連商品の販売を開始した。イチローの大記録達成との相乗効果でこちらの売り上げも好調だという。 ドロルム氏は、「空港のストアでオールスター商品を売り出しており、こちらも売り上げ増に貢献しています。8月は、オールスターとイチローの商品によって、これまでと違う大きな違いを見て取ることができています」と同紙に手応えを語った。 マーリンズの空港内のストアは2014年12月にオープン。朝6時から夜10時まで営業し、ライセンスユニホーム、帽子、Tシャツ、カップ、グラスの他、記念となる土産物などを扱っている。 マーリンズの観客動員数は、71試合のホームゲームを終えた時点で、観客動員平均数が2万1327人とナ・リーグでは最下位、30球団中27位と振るっていない。昨シーズンから観客動員の平均数は増えていない。にもかかわらず、空港のマーリンズオフィシャルストアの売り上げは好調であるという異常な状況が生まれている。ドロルム氏は、「総合的に見て、空港のストアにはとても満足しています。この状態を維持できるよう引き続きやっていきたい」と、観客動員減を埋めるイチローの経済効果にホクホク顔。イチローの今季年俸は出来高を抜きにすれば、約2億円と安い。なおさら球団は笑いが止まらないのかもしれない。 マーリンズは、イチローと来年のオールスター景気に乗っかって、さらに店舗を拡張することも計画中で、マイアミ国際空港の別の場所に出店する計画がある、という。