イチローの偉業でマ軍に多大な経済効果!
イチロー効果は空港内の公式ストアや球場内のストアだけではないだろう。 イチローがピート・ローズの持つメジャー通算記録を日米通算安打で抜いた時に着用していたユニホームや、メジャー通算3000安打を達成した時のユニホームは野球殿堂博物館に展示されている。 しかし、イチローの記念ユニホームはそれだけではない。 メジャーリーグは鑑定人が立ち会って関連グッズを収集し、これを販売する公式オンラインオークションを持っている。ここにもイチローの使用済みグッズがオークション形式で販売されている。 例えばイチローが7日のフィリーズ戦で3021本目の安打を放ち、ラファエロ・パルメイロを越えた時に着用していたユニホーム。現時点の入札最高価格は5180ドル(約52万8000円)となっている。オークションの締切まではあと4日あり、さらに値段が上がるだろう。 メジャーリーグの公式オークションではあるが、選手のお宝グッズを販売するのは各球団。マーリンズ選手のアイテムは、マーリンズの公式チームストアが管理している。マーリンズではオークションの売り上げの一部はマーリンズ基金に寄付されるが、その「一部」以外はマーリンズの収益となるようだ。 大記録達成時のユニホームなどは博物館にあるが、今シーズンはそれ以外のイチローの安打も、何らかの記録に絡んでいることが多い。その試合で使用されていたベースまでが、利益を生みだすものになっている。 マーリンズの幹部はイチローの名前が入ったものは顧客の関心が高いという。日本や全米各地からも日系人がイチローの記録達成の瞬間を見届けようと、応援に駆けつけていたため、マーリンズだけでなく、現地の宿泊、飲食や観光関連などに落としたお金も見逃せない。歴史的なシーズンを送っているイチローの全てが価値につながり、マーリンズや地元マイアミに多大な経済効果を生み出している。