【秋華賞】ワンツーはわずか1回、桜花賞馬vsオークス馬はどっちが有利? 過去28回の結果を調査
桜花賞馬とオークス馬のワンツーフィニッシュは一度のみ
今年の秋華賞は二強ムード。桜花賞馬ステレンボッシュvsオークス馬チェルヴィニアのカードに注目が集まっている。下馬評はほぼ五分で甲乙つけがたいが、この2頭で決着するのだろうか。ここでは過去の秋華賞を参考に検証していく。 【秋華賞2024 推奨馬】全28回で勝66.7%で複88.9%の強データを持つ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) <桜花賞馬vsオークス馬 秋華賞での対決結果> 以下、対決年、桜花賞馬の結果、オークス馬の結果の順 97年 ●2着キョウエイマーチ(2) ◯1着メジロドーベル(1) 98年 ◯1着ファレノプシス(2) ●7着エリモエクセル(3) 00年 ◯4着チアズグレイス(2) ●10着シルクプリマドンナ(1) 01年 ◯1着テイエムオーシャン(1) ●3着レディパステル(3) 06年 ●6着キストゥヘヴン(3) ◯1着カワカミプリンセス(2) 07年 ◯1着ダイワスカーレット(2) ●10着ローブデコルテ(4) 08年 ◯8着レジネッタ(2) ●10着トールポピー(1) 10年 ◯1着アパパネ(1) ●18着サンテミリオン(3) 11年 ◯7着マルセリーナ(3) ●10着エリンコート(5) 15年 ●17着レッツゴードンキ(3) ◯1着ミッキークイーン(1) 21年 ◯10着ソダシ(1) ●13着ユーバーレーベン(5) ※カッコ内は単勝人気。10年オークスで1着同着だったアパパネ、サンテミリオンは桜花賞馬アパパネvsオークス馬サンテミリオンで集計。 実は面白いデータがある。今年で29回目を迎える秋華賞だが、桜花賞馬とオークス馬が対戦したことは計11回。先着した回数をみると、桜花賞馬が8回(秋華賞4勝)、オークス馬が3回(秋華賞3勝)となっており、桜花賞馬が優勢なのだ。そう聞いて、「ステレンボッシュ→チェルヴィニアの馬単で勝負!」と考えた方もいるかもしれないが、ちょっと待った! そうは問屋が卸さないのだ。 もう一つ、驚きのデータがある。この11回のうち、桜花賞馬とオークス馬のワンツーフィニッシュが何回あるかというと、実は97年のメジロドーベル→キョウエイマーチの1回のみ。確率にしてわずか9%に過ぎないのだ。ワイド的中となる「2頭ともに3着以内」まで広げても、01年の1着テイエムオーシャン→3着レディパステルを加えた2回だけ。11回のうち、実に8回で両者そろって3番人気以内に支持されていたことを踏まえると、実に物足りない成績といえる。 では、今年の秋華賞を占ってみよう。ステレンボッシュとチェルヴィニアのどちらを上に取るかとなると、桜花賞馬が優勢のデータ、そしてデビューからの6戦全てで連対している安定感を評価してステレンボッシュだ。一方のチェルヴィニアは桜花賞馬とオークス馬が両立しない傾向に加え、今回と同じく休み明けの桜花賞で大敗したことも気になるので、思い切って消す。 馬券は3連単のフォーメーション。1着欄はステレンボッシュの1頭のみ。2着欄はローズS覇者のクイーンズウォーク、末脚を生かすスタイルを確立したボンドガール、距離が長過ぎたオークスを除くと【4-1-1-1】のコガネノソラの3頭。3着欄には2着欄の3頭にアドマイヤベル、チルカーノ、ミアネーロの3頭を加えた6頭をマークする。厳選15点で仕留めたい。 《ライタープロフィール》 逆瀬川龍之介 国内の主要セール、GⅠのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
逆瀬川龍之介