老親の介護費用は105歳までを想定!?親孝行とは切り離し、「親が払える範囲で」が鉄則
親の介護施設への入居が決定。子どもがまずやるべきことは?
在宅介護の限界を悟った月野さんと彼女のきょうだいは、母親を介護施設に預けることを決めます。入居費用を母親の年金と遺族年金、貯金でまかなうことに決めた月野さんたちは、自分たちが管理できるように母親の預金口座の整理に取り掛かるのでした。 母親の入居先は、月20万円ほどの介護付有料老人ホーム。しかし、入居まで1カ月待ちであっため、応急措置として1カ月間だけ月35万円の高級な介護付有料老人ホームに預けることにしました。 ホテル並みの設備と、スタッフのホスピタリティに母親もご満悦の様子。介護という重労働から解放された月野さんたちも安堵の表情を浮かべますが、彼女たちには諸手を挙げて喜べない事情がありました。 親に笑顔でいてほしいというのは子どもとして当然の感情でしょう。だからといって、子どもは自分の収入や貯金を使ってまで高級施設の費用を捻出するべきなのでしょうか? その是非について、月野さんと介護ジャーナリストの太田差惠子さんが語り合います。