仙台に“無料の屋内遊び場を” 保護者団体が要望書
仙台放送
仙台市内で子育て中の保護者でつくる市民団体が、12月25日、無料の屋内遊び場の整備を求めて、市に対し要望書を提出しました。保護者の中には遊び場を求めてお隣、山形県まで遠征する人もいるそうです。 AsoVi‐Va みやぎ 2児の母 中川香苗代表 「仙台に無料の屋内遊び場を作りたいという思いで活動しております。きょうは要望書を持ってきましたのでよろしくお願いいたします」 要望書を提出したのは、仙台市内で子育て中の保護者でつくる市民団体、「AsoVi-Vaみやぎ」です。要望書では天候に左右されることなく、子供たちが遊べる無料の屋内遊び場の設置を求めています。12月25日は、設置を求める2300筆を超える署名も提出しました。 AsoVi‐Vaみやぎ 2児の母 中川香苗代表 「なかなか適切な気温で遊べる時期が非常に少ない。東北であるため冬は寒く、昨今は猛暑の夏もある春と秋が短く、困っているお母様方が多い」 こうした団体を結成し、行政に働きかけるきっかけとなったのが…。 今年3月、宮城県内で子育て中の会社員がインスタグラムに投稿した動画です。「天気はあいにくの雨」「公園行きたかったな」多くの共感を集め、寄せられたコメントは1800件を超えています。 冬本番の寒さが続いている県内。25日朝、仙台市内の公園で遊んでいた保護者に話を伺うと。 保護者 「暑すぎたり寒すぎたりする時はどうしようかなと、家の中で遊んだり…室内の広いところで思いっきり遊べるといい。山形に連れて行ったりすることもあるので…」 仙台市内には、現在、天候に左右されずに無料で遊べる公設の屋内の遊び場はありません。遊び場を求めて片道1時間以上かけて周辺自治体に“遠征”する人もいるそうです。 こちらは山形県寒河江市にある「クラッピン サガエ」。寒河江市民以外も無料で利用することができ、施設によりますと、利用者の4分1は「県外」で、なかでも“仙台圏”からが特に多いそうです。 仙台市は、こうした周辺自治体にある施設の視察を重ね、開設に向けた検討を進めているとしていますが、具体的な動きに発展してないのが現状です。 仙台市こども若者局 郷内俊一局長 「我々としても遊びの環境をどう整えていくか、遊びそのもの、ソフト面もハード面も全体で検討していくべき項目だと考えている」 子育てが楽しいまちを掲げる仙台市。保護者たちの思いは届くのでしょうか。
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